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ストレッチなしで膝を使って自分の胸を蹴る方法

『股関節が硬い』という言葉をよく聞きますね。
股関節の動きが自由になれば、ドラマみたいに格好よくハイキックしてみたい。
でも、ストレッチしても足がまっすぐ高く上がらない。
ストレッチも試したけど変化ない。
今日は、そんな悲願にこたえる話題です。

腰から太腿の筋肉ってすごく複雑に出来ています。
それぞれの働きを知ろうにも勉強のハードルが高く、取っ付きづらいので挫折した方もいるのではないでしょうか?
久野が一生懸命にまとめてみましたので、使用する筋肉を一つずつ解説していきます。

太腿を 上げる筋肉はなんと、10種類あります。
小分けにして解説していきます。

大腰筋
大腿を上げる
腰椎を前屈する
大腿直筋
大腿を上げる
下腿を伸ばす
骨盤を前方に引く
恥骨筋
大腿を上げる

この3種の筋肉を使うだけで、自分の胸を膝で蹴ることができます。
また、前方に足をまっすぐに上げるハイキックは大腰筋を使って太腿を上げる動作と腰椎を前方に倒す動作をしつつ、大腿直筋の力を抜き、恥骨筋でも太腿を上げましょう。
大腿直筋に力が入っていると膝が曲がってしまいます。

股鞘張筋
大腿を上げる
大腿の内転・外転を助ける
骨盤を大腿上に安置するのを助ける
四頭股筋を助けて膝関節を伸ばす
縫匠筋
大腿を上げる
下腿を交差する
骨盤を側方に傾ける
薄股筋
大腿を上げる

薄股筋を除いて、太腿を上げる事に加えて太腿をねじる 動作をする時にも使う筋肉です。
足を体の正中線に振り上げたいときは、縫匠筋などを使ってみると位置が上手く決まると思います。
まっすぐに足を上げるなら、股鞘張筋の力は抜いた方が良いので、内太腿に少し力を入れると良いでしょう。

次に骨盤を傾けつつ太腿をあげる筋肉を紹介します。

この筋肉を使うと骨盤を傾けて捻りあげるタイプの体をひねったハイキックをすることができます。
他の筋肉と併せて使うとカンフー映画のような派手なアクションができます。

次は主に体を回転させたりするときに使う内転筋の説明をします。

大内転筋
大腿を上げる
大腿を大きく内転する
大腿を外方へ 回旋する
短内転筋
大腿を上げる
下腿を内転する
下腿を外方に回旋する
内転広筋
大腿を上げる
大腿を外方に回旋する

脚を内転させる筋肉群なので、大腿は少ししか上がりません。
大内転筋を使うとフィギュアスケートのスピンや両脚を交差させたままの横走りができます。

短内転筋は大内転筋よりも大きな円を描いて移動するのに使います。

内転広筋は力を入れることでつま先をつねに正面に向けられます。

内転筋群はダンスや武道での使い道が多いのではないでしょうか?

使う筋肉の組み合わせと力を入れるタイミングを変えることで動きのバリエーションが膨大になります。中には、ストレッチを助けるものも多くあり、ヨガなどの入門としても役に立つのでは無いのでしょうか?

また、無理にストレッチした後で、体の痛くなる場所からどの筋肉に無駄な力が入っているかも、トレーナーの手を借りなくてもわかるようになるのではないでしょうか?

ここ資料をプリントアウトして、ストレッチや武道やスポーツの入門
資料として手元に置いていただけたら嬉しい限りです。

あすは、3種類の内転筋の解説を追加しますので、よろしくお願いします!

参考文献『 解剖生理及び体育(1916年版)』 川瀬元九郎 著

版権: Eraxion / 123RF 写真素材

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