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首筋の猫背を治すには

久野保健室の背筋を真っ直ぐにする話の第2話です。今回は、首筋の部分を真っ直ぐにしていきましょう。

1.舌骨と喉仏

舌骨ってへんな骨で、調べてみると割と情報の少ない骨です。この骨の周辺は筋肉でビッシリとおおわれており、舌骨に繋がった筋肉が肩付近の骨にも繋がっています。

舌骨(Hyoid born)は、あごの下に浮いてる骨

舌骨(ぜっこつ)から喉仏付近にかけて力をジワジワ入れてみます。
そうすると、自然に首筋が正しい角度で真っ直ぐになり、固定されます。

この状態だと、猫背だった人は歩くときに爪先よりにあった重心がかかとに移り、裏ふとももの筋肉も活用して歩けるようになります。
(他には、力強く舌を突き出す動作や、食べ物を飲み込む動作に関係があるそうです)

ちなみに、舌骨と喉仏の付近に力を入れても、首をネジって横を向くとき、自然にうつむき加減になってしまいます。うつむきを治すには、舌先を前歯ぬ裏に軽く当てて、頭部を支えてやると頭部を真っ直ぐに保てます。

2.第一頸椎を浮かせる利点

第一頸椎(環椎)は首の骨の一番上の骨です。
体幹を安定させようと身構えると、力みすぎて首をすくめてしまいがちです。

第一頸椎は左の図一番上の骨です


この部分は、意識的にちょっとだけ首を伸ばしてみる感覚(自然に左右の肩甲骨の間隔が狭まるとさらに良し)にしてみると、あご下の筋肉が緩んで、様々な利点が得られます。

第一頸椎を緩める利点
a.具体的には、表情筋全体に力が入りやすくなる。
b.歯医者さんで長時間口を大きく開けていられる。
c.緊張してても声がかすれない。

a.の利点は、『う』と『い』の発声をする表情を交互にする顔面運動をしたときに、力が入り運動の負荷が大きくなり、さらにオデコの上部に至るまで顔の上半分も動きやすくなります。
髪の毛の生え際のダイエットもできるので、皮脂と脂肪を削って髪の毛の復活も望めると思います。

なお顔面運動については、久野が先日投稿した記事で触れていますので、リンクを貼っておきます。

顔面運動をして両利きを目指す?
https://note.mu/a_hisano/n/n86b1cb2c95c1

また、緊張しているときに声がかすれるのは、力みすぎて首をすくめていることによって起きるので、第一頸椎を伸ばす癖がついていれば、多少俯いていてもハッキリとした発音で話すことができます。
習慣がつけば、自然と緊張に強くなることができます。

心のせいで起きる現象も、実は筋肉の緊張状態が原因だと思うと、何だか簡単に治せるような気がしてきませんか?

久野は、こういうことを考えるのが好きで、ときおり相談を受けるようにもなってきています!

ご質問いただければ回答しますので、コメントかクリエイターへの問合せ機能からご質問ください!

画像の出典:Human Body Anatomy System
https://anatomywiki101.com/

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