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頭部と鎖骨の固定について

斬りつけよう、飛びかかろう、話を清聴しようと意気込むと、自然に頭がうつむきます。
(久野が屋内外問わずにサングラスをかけたくなる瞬間です)
この現象は、下顎のつけ根付近と鎖骨につながる筋肉が収縮することによって発生します。

頭がうつむく理由は、腹筋を使うためだと考えられます。
薪割りなどやキーボードによる文字の打ち込み作業をするとき、頭が前に倒れると自然に腹筋が使われるそうです。

胸鎖乳嘴筋は、普段でもわずかながらに緊張しており、自然に頭がうつむき気味になります。これは、全身のバランスを崩して体幹を弱くするので、直すべきものです。

頭が前に倒れる理由

実はこの筋肉を伸ばしたまま固定する方法があります。
まず、唇の縁取りの、赤色がついているところといないところのさかい目の数ミリ幅のところ全域に力を入れます。
そのまま唇を横一文字に引き絞っていきます。
そうすると、胸鎖乳嘴筋が自然に延びたまま緊張し、固定されます。
(唇回りの表層筋と深層筋で胸鎖乳嘴筋が圧迫されるためだと考えられます)

これは、怒った人が唇を横一文字に引き絞って相手を見据える理由だと思われ、感情に応じて、力のこもった一回限りの打ち込みをするべきか、連続で姿勢を崩さず打ち込むかを選べるようになっているのだと考えられます。

唇を横一文字に引き絞っている間は、頭の位置が固定されるので、体幹も安定し、重心がかかとよりの方向へとシフトします。

喜怒哀楽は顔から起こる

久野が大学生のとき、心理学の授業で『表情を作ると、それに適合した脳波が自然に検出される』と習いました。
不思議なことに、唇を横一文字に引き絞っていると、喜怒哀楽の感情が起きやすく、豊かになります。
不思議な性質ですが、これも的を得ている性質なのかもしれないですね。

参考文献:『解剖生理及び体育』川瀬元九郎 著

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