見出し画像

背すじを伸ばすと体がのけぞる理由

背すじを伸ばそうとすると、背中が反ってしまい、正しい姿勢ができないものです。背すじを伸ばせ!と言われると、ますます背中が反ってしまう。
どうしてこうなってしまうのでしょうか?

背骨の背中側に力を入れて背筋を伸ばそうとすると、背中側には主に体を後ろへそらせる筋肉がついているため、体が後ろへ後ろへと倒れてしまいます。脊柱直立筋といった、背骨を真っ直ぐにするためについている筋肉は、力を入れると体を後ろへ倒す作用があるためです。
実際は、腹筋などが体を前屈させることで体幹を真っ直ぐに保っています。

背骨を支える筋肉と方腰筋


方腰筋など、体を後ろへ倒す筋肉により、体が後に倒れると、無意識に頭と肩を水平に保とうとして、上体が前屈します。
この状態こそ左の女の子の姿勢なのです。
腹筋をうまく使って、方腰筋で背中に窪みができないように注意しましょう。
(将来的に腰痛の原因になります)

体の原理、筋肉の作用をおぼえていないと、筋トレや運動不足による姿勢の崩れがおき、この状態で激しい動きや重い負荷がかかると、腰を痛める可能性があります。

また、運動をするときも、解剖生理の知識は自己メンテナンスのために、とても役に立ちますよ!

参考文献:『解剖生理及び体育』 川瀬元九郎 著

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?