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貧乏ゆすりと、無意識に歩く癖について

朝礼、授業、プレゼンを聞いているとき、貧乏ゆすりしたり、立ち上がったり、ウロウロしたくなりますよね?
この理由ってなんでしょう?

1.足が動く理由

人間はストレスがたまったり、じっとしていて静脈がうっ血すると、心拍数が上がり、不整脈が出てきます。

実は血圧は全身で同じでありません。心臓付近だけ血圧が高くなる場面が、この『ストレス』『じっとしている』状態には必ず付きまといます。
その結果、高血圧症の人が抱える症状が出てしまいます。
このとき貧乏ゆすりを代表とした『足を動かす』運動をすると、下半身に大量の血液が流れ込むので、全身の血圧が一定になり、心拍数と、心臓付近の血圧が下がり、不整脈も解消するので、気分が落ち着きます。

2.息切れと足の運動の関係

これは、マラソンを終えた直後に、立ち止まっているよりも歩いている方が落ち着く現象と同じであり、『落ち着きのない』といわれるゴソゴソにも、ちゃんと身体的な理由があるというわけです。

ラジオ体操では、胸部、腕、肩の運動を行い、終わりに近づくにつれ、足の運動が増え、最後に呼吸を整えて終了という経過をたどります。
この意味は、最初の胸部、腕、肩の運動で呼吸に関連する筋肉を動かして肺を拡張します。すると、呼吸が活発になり、全身の炭酸ガスを体外に出して、静脈のうっ血を取り除き、続く足の運動と深呼吸で、全身の血圧を一定にして気分を安定させ、呼吸を整えるこたにあります。

朝礼や授業、プレゼンでゴソゴソしたくなるのはちゃんと理由があってしたくなる行動です。姿勢をただしたり、全身の血圧コントロールができて初めて本当の意味でゴソゴソしたくなるのがおさまるのです。
でも、これってけっこう難題ですよね?
大人になると自然にそれができてくるというのが、生命の神秘そのものだと感じます。

体操運動の流れと呼吸の関係

参考文献『解剖生理及び体育(川瀬元九郎 著)』

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