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体育でより深く前屈をするために

体育の時間によくやった前屈運動、指先しか床につかなかったくやしさ、今でも覚えていますよね?
ストレッチしてみたけど、全然良くなる気配ないし、、、。
そんな人のために、今日は解剖生理の視野から前屈運動にアプローチしてみましょう。

太腿を伸ばす、また、膝を曲げる作用に関係のある筋肉は6つあります。

6つの筋肉は太ももを伸ばす作用があるだけでなく、膝を屈する働きをするものが含まれています。膝が曲がっているということは、どれかの筋肉に無駄な力が入り、太腿が伸ばせなくなることを意味しています。
それでは、それらの筋肉の場所と形状と作用を見て行きましょう。

A. 大腿を伸ばす筋肉

前屈の時に頑張らないといけない筋肉は次の3つです。

大腿を伸ばす筋肉(お尻側から見た図)

それぞれの筋肉の働きは以下の通りです。

①内転広筋
大腿を伸ばす
大腿を内転する
大腿を外方に回転する
②梨状筋
大腿を伸ばす
大腿を外転する
③大臀筋
大腿を伸ばす

B. 大腿を伸ばすほかに、膝を屈する筋肉

前屈の時に手を抜いてもらわないといけない筋肉は次の3つです。

大腿を伸ばすほかに、膝を屈する筋肉(お尻側から見た図)

それぞれの筋肉の働きは以下の通りです。

④二頭股筋
大腿を伸ばす
下腿を屈して外転する
⑤半膜様筋
大腿を伸ばす
下腿を屈して内転する
⑥半腱様筋
大腿を伸ばす
下腿を屈する

前屈では ①~③の 筋肉をメインに使い、④~⑥の筋肉を緩めるように頑張ってみます。(実際に手で触れて見て張っているようなら、その筋肉に力が入っています。)
正しく力を入れられたら、いつもよりも深い前屈ができるはずです。

この方法では、筋肉一本一本を最大限に使うので、無理なく運動を行わないと危険です。また、原理が分からないままに無理なストレッチを行っても危険です。
前屈を行うさいは安全第一でお願いします。

参考文献『解剖生理及び体育(1916年版)』 川瀬元九郎 著

版権: Eraxion / 123RF 写真素材</a>

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