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腰から肋骨下までを真っ直ぐにするには

背筋をまっすぐにする三部作、最終回は背中下部から太腿までです。

真っ直ぐにするところ(多裂筋の部分)

いわゆる、『気をつけ』の姿勢をすることになりますが、困ったことに正しい『気をつけ』の姿勢は、組織や国で異なっていて密かにじれったい思いをしています。
(ちなみに、久野は何故か手をグーにする癖がありますが、防衛省から給料をもらったことはありません)

『気をつけ』の要点は『爪先を約60°に開いて背筋を伸ばす』ということです。この姿勢が正しくとれない人は、安全姿勢で腰で物を持ち上げられませんので、朝礼ではいくらごそごそ動いてくれても構いませんが、作業のほうは後々になるほど重要になるので、正しくできるようにするべきだと考えます。

さて、本題に入ります。

1.両足を揃えて立つ。

正しい姿勢をとるための準備です。

2.爪先を60°位に開き、両方のおしりの筋肉全体に力をいれる

太腿からおしり全体の筋肉を緊張させ、爪先を開くことでおしりの筋肉で尾てい骨を押し上げるイメージです。
筋肉はふともも、おしり、背中で複雑に繋がっているので、脊椎が固定されます。これが足を『気をつけ』で爪先を開く理由です。ちなみに、おしりの筋肉は脊椎が側面に倒れるのを防ぐ役割をします。

3a.ビートたけしの『コマネチ』のV字ラインに力を入れます
3b.『コマネチ』はレオタードなので、お尻の側もV字ラインで力を入れます

これは、骨盤の表裏にある腸骨筋に力を入れ脊椎下部と骨盤が後方に倒れるのを防ぐ動作です。

左が背中側、右がお腹側の腸骨筋の位置

4.腹筋と背筋に力をいれる

内蔵がくっと持ち上がる感覚がします。2.の動作の仕上げで脊椎の肋骨付近までを固定します。

(5.側腹筋と広背筋で肋骨コルセットと腰を固定する)

2, 3b, 4が出来ていないと、ギックリ腰になりやすいので、癖を直した方が良いでしょう。

5.は、できると木刀を振り上げて背中につけても、背筋がのけ反らなくなりますが、使い道はあるのかな?
(over the dogsのボーカルの人は、スターフィッシュストーリーのPVでやってましたが)

https://youtu.be/v-QYiHa3KCc

これで、ぎっくり腰にならない姿勢がとれることでしょう。この体幹の話は久野が居合のために独学したり先輩に教えてもらった知識を集めたものです。

その原点は、『解剖生理及び体育』という教科書と、古い剣道の指南書に載っていた下のイメージです。誰かのお役にたてればと思い、ここまで投稿を続けました。

三部作すべて読んでいただいた方も、この記事だけ読んでいただいた方も、本当にありがとうございました!

素材:イラストAC shiroさん

実物の画像:続 剣道集議

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