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シャワーで疲れがとれない理由

お風呂には入ったときと、シャワーで済ませたとき、疲れのとれかたは全然違いますよね?

断然、お風呂の方が疲れがとれると思います。
お風呂でもシャワーでも、ちゃんと頭も体も洗っているのに、何が違うのでしょうな?

お風呂にはいると、血管が拡張して心拍数も上がります。また、細胞の働きも温度の上昇によって活発化するため、老廃物がまだ酸化されきっていない状態で体内に蓄積、その結果後で酸化をすることで、興奮感の後で気分がリラックスする作用を引き起こします。

筋肉内の疲労物質も、血流によって排出されていくので、筋肉の緊張がとれて、疲労感が生じます。

お風呂には入ったとき、体を揉んだり関節をくるくる動かしたりするのは、血流を良くする効果に温熱を加えたもので、気分的なものでなく、本当に局所疲労も軽減できています。

シャワーでは最適温度まで体温が上昇しない上、温度が高すぎるとからだの防衛反応でむしろ悪影響が出るので、きちんとお風呂に入った方が疲労回復はしっかりできるというわけです。

ちなみに、お風呂にはいると体が『むくむ』ので、血液の水分濃度が上昇し、体が動きにくくなるので、さっと水風呂に入って『むくみ』をとる人もいます。
(水風呂にはいると、一気に体表の血管が収縮して血圧が上がるため、水分が血管中から排出されるのだと思います)

サウナや銭湯に行くと水風呂が用意してあるのは、この事を知っている人のためなのかもしれないですね。

参考文献:『解剖生理及び体育』川瀬元九郎 著

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