好きな街高円寺について2
2いい風呂がある。
これ、私個人的にとても重要なんです。今ではいい風呂屋が身近にない生活が考えられないくらい。
広いお風呂にざぶんと浸かる、それだけで「もやっとしたこと」とか結構なことはどうでもいいと感じることができると思うのです。手足を伸ばす、お湯が沸く音が耳に入ってくる、こんな「何もしない」をする時間、結構贅沢だと思いませんか。
高円寺には小杉湯という銭湯があります。最近は様々な企業とコラボしてイベントを打ったりしているので割と有名かもしれませんね。私はここのお風呂が大好きです。清潔な洗い場、42度〜44度とちょっと熱めに設定された熱湯、井戸水を使った丸やかな水風呂、甘く優しい香りのするミルク風呂。このどれもがとてもちょうどいいのです。
小杉湯には交互浴と呼ばれるおすすめの入浴方法があります。熱湯に「限界!」と思うまで浸かる→水風呂へ入る→カランの前で座って休憩する。これを3セットぐらい繰り返してみてください。サウナに入っていないのに不思議と「整う」のです。この体験がきっかけでサウナや銭湯めぐりにハマりました。
小杉湯は今、高円寺全体を街に見立てて、地域のお風呂としての役割を担うような試みを実施しています。小杉湯の隣には「リビング」としての機能を持たせたコワーキングスペース(というのが一番わかりやすい表現だと思うけど違う気もする)を作りました。この試みはまだまだ続いて行くそうです。
私はこの
小杉湯の建物を有形文化財として登録したり、先に書いたような試みをしている様子を見ていると、高円寺の人にとってなくてはならないものの一つであり、ランドマークの一つでもあると感じています。お風呂がランドマークになるような街他に探してもなかなか見つからないのかなと思っています。