ニュース翻訳「マインツのベテラン ベルがビルトのインタビューに だから私は過小評価されがちなんです!」
シュテファン・ベル(30)はマインツでこれまでブンデスリーガ196試合に出場しており、記録保持者のノヴェスキ(255試合)へと迫っている。
ラインヘッセンのディフェンダーにビルトがインタビュー
ビルト:ベル選手、一年半の休養の後、あなたはここ8ヶ月再び主力選手となっていますね。まだ出遅れていると感じていますか?
シュテファン・ベル:「いいえ。完全にトップフォームに戻りましたし、遅れを取り戻しました。長いブランクがありましたが、いくつかポジティブなこともありました。それ以前は4,5年もの間ほとんど全試合に出場していました。外からあんなにも長い期間傍観していると、毎週ピッチに立つということがいかに特別なのかがわかります。そこから私は精神的強さと冷静さを確かに手に入れたのです。」
ビルト:多くの人は、あなたが復帰することはないだろうと思っていました。あなたのようなタイプの選手は過小評価されてしまうのですか?もしかするとあなたは、マインツのなかで最も過小評価されている選手なのですか?
ベル:「ここ数年は、数値として表れるものに注目が集まる傾向があると思います。誰かがどれくらい足が速いのか、何キロ走れるのか、どういう統計があるのか、などです。そうしたものはほとんど意味を持たないものなのですが、第三者による評価では参考にされるものです。数字では測れない要素だってあります。誰が良い「目」を持っているか、戦術的に優れているのか、味方との連携はどうか、人間的に優れているのか、などなど。これらを判断するのは、明らかな数字を比較するよりも、確かに難しいことです。」
ビルト:どうすれば監督に対して、そういった測定できない強みを納得させられるのでしょうか?
ベル:「トレーニングで証明するには、デュエルに勝ち、監督にうまくいくと思わせることです。もちろん、監督がどこに注目しているかのもよりますが。」
ビルト:つまり、ボー・スヴェンソンがそうした要素を重視してくれたことが、あなたにとって幸運だったのですね?
ベル:「監督は、私に合ったやり方へと方針転換しようとしてくれました。ともかく、もちろん私にとっては良いことでした。」
ビルト:彼が最古参のあなたではなくニアカテをキャプテンに任命したことに失望しましたか?
ベル:「いいえ。ムサはうまくやっていたし、彼はチームに貢献し、キャプテンの役割に集中していました。それによって彼は今季もキャプテンになったのです。
ビルト:あなたのマインツでのキャリアで、スヴェンソンは8人目の監督ですね。彼こそがマインツというチームに最も適した監督なのでしょうか?
ベル:「そう主張してしまうと、他の監督に対して不公平となってしまうでしょう。たしかにここ数年はうまくいかなかったアプローチがありました。ボーはおそらくマインツに合致したものと近い意見を持っています。」
ビルト:それは一体なんなのでしょうか?ここ数年よりも生え抜きの選手が増えていることでしょうか?
ベル:「選手たちとの相性が良く、コミュニケーションをとれることが必要です。私たちには常にトップレベルの才能を持った選手たちがいますが、組み合わせが的確でなければいけません。さらにマインツというチームでブンデスリーガを戦えることに感謝しており、ここに残るために来た、経験豊かな選手たちを獲得しました。」
ビルト:ロッカールームでは以前よりもドイツ語や英語が話されているのですか?
ベル:言語が全てではありません。チーム全体のまとまりが大事なのです。かつてスペイン語を話すグループがいたのですが、そのときも素晴らしいチームでした。いい選手がそこにいたからです。しかし、いくつか問題が発生したときには、言語的に大きなハードルがあるとどうしようもないのです。」
ビルト:あなたはコロナウイルスのワクチンを接種していましたね。多くのチームメイトは接種していませんでした。開幕に向けての隔離についての問題をどのように感じましたか?
ベル:「私は、ほとんどの接種拒否が極端なものだったは思いません。ある種の怠惰というよりはむしろ、安心感が強すぎたのだと思います。私たちは、これがどんな結果をもたらすのかを経験しました。幸運にも、この結果が私たちに不利益となることはありませんでした。」
ビルト:何人かの選手は考えを改めたのですか?チームメイトに、ワクチン接種をするよう説得しましたか?
ベル:「私は大の自己責任論者です。しかし私は、こうした形でこのようなことが起こることはもうないと信じています。一回限りの出来事だと良いのですが… ほとんどの選手がこの出来事から学んで、同じミスを二度目も犯すことはないでしょう。」
ビルト:2016年、あなたはマインツでヨーロッパリーグに出場しました.ー 今回の旅(*今季)はどこに向かうのでしょうか?
ベル:「それについて話すのには早すぎますね。特殊な状況下でライプツィヒに勝利しましたが、昇格チームのボーフムには負けて当然でした。昇格チームのフュルトには勝つべくして勝ちました。自分たちの本当の立ち位置がどこなのかは、中位にいるチームと戦えば今後数週間で分かるはずです。」
ビルト:今季もまた、なんの心配もないシーズンになると良いですね。
ベル:もちろん。マインツではいつだってそれが第一目標であるはずです。
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