ブンデスリーガ2021/2022 第9節 マインツ×アウクスブルク

1. マインツのスタメン

ベンチ:ダーメン、ブロジンスキ、ルコキ、ネメトゥ、シュタッハ、バレイロ、シュテーガー、イングヴァルトセン、シャライ

欠場:ジュステ(肩の手術)

2. 試合経過

2-1. 前半

・2分
コーアのスルーパスに抜け出したヴィドマーのグラウンダーのクロスにブルカルトが合わせるもセーブされる。

・4分
ヴィドマーのバックパスがカットされるもクロスはツェントナーがキャッチ。

・6分
アーロンのコーナーにベルが頭で合わせるもブロックされる。

・10分
ベルの楔をコーアがすらし、高い位置をとったヴィドマーに渡る。ファーサイドのオニジヴォ目掛けてグラウンダーのアーリークロスを入れる。コース上にはディフェンダーに入られたが、処理を誤りオニジヴォの足元へ。落ち着いてキーパーを倒しネットを揺らす!!

・16分
カウンターを食らいかけるもボエティウスがカット、オニジヴォが落とし、ボエティウスからブルカルトへ。背負いながら右に開いたベルに渡すと、キーパーの股を抜いたグラウンダーのシュートで追加点!!!! 2-0

・21分
ボエティウスがスルーパス、オニジヴォがディフェンダーに競り勝ちゴールに迫るも、タッチが大きくなりシュートは撃てず。

・26分
オニジヴォがヴィドマーのロングボールに抜け出し、滞空時間の長いクロスをインサイドで上げると、ブルカルトが走り込みながら頭で叩き込み3点差に!!!! 3-0

・35分
ボエティウスのフリーキックのこぼれをハックが折り返し、オニジヴォがヘディングで叩きつけるも、ファインセーブで阻まれる。

・40分
ベルがインターセプト、オニジヴォに渡す。抜け出したブルカルトにパスが通るも、左足のシュートはまたも好セーブでネットを揺らせず。

・前半終了 3-0

2-2. 後半

・48分
オニジヴォが強引な突破からシュートを狙うも左へ逸れる。

・56分
アーリークロスからヴァルガスにシュートを撃たれるも大きく枠を越える。

・64分
ジェソンに替えてバレイロ

・69分
一瞬の隙を突かれ1点返される。 3-1

・72分
オニジヴォが左からカットイン、タッチが大きくなったところをブルカルトが左足で巻き、コントロールショットでネットを揺らす!!!4-1

・75分
ボエティウス、ブルカルトに替えて、シュテーガー、イングヴァルトセン

・77分
オニジヴォがディフェンダー2人の間をすり抜け、左足で狙うも正面。

・82分
オニジヴォがスルーパスに抜け出し、ワンタッチでディフェンダーをかわし、さらにキーパーも交わすが、タッチが大きくなり、左足のシュートは枠外に。

・83分
ヴィドマー、オニジヴォに替えてブロジンスキ、シャライ

・89分
ブロジンスキの折り返しにベルがシュート。ブロックされたところをアーロンがダイレクトで狙うも右に逸れる。

・90+2
ブロジンスキのゆるやかなクロスにシャライが合わせるも、ディフェンスにブロックされる。

・試合終了 4–1
ホームで勝利。勝ち点を13に伸ばした。

3. 感想

序盤からエンジン全開で攻勢に。

マインツは右サイドを中心に攻撃を仕掛けた。ロングボールで徹底的にサイドを狙うのももちろん、短いパスで中盤を攻略するシーンも多く、攻撃のバリエーションを感じさせた。

マインツにとって、3バック気味のアウクスブルクは非常にやりやすい相手だった。
CBの脇がとにかく狙いやすく、特にオニジヴォがスピードとフィジカルを活かし圧倒した。先制点の場面ではヴィドマーが高い位置をとり、3対3の状況を作り出した。
また、選手間の距離感が悪いアウクスブルクに対して、ハイプレスでミスを誘発する場面もしばしば。

守備面では、得意の攻守の切り替えの速さが目立ち、それが速攻に繋がった。また、対人に自信を持つベルが3CBの右に入ったことで、40分のインターセプトなど、地上戦でも強みを発揮。

ほとんどチャンスを作らせていなかっただけに、失点はもったいなかった。56分の場面と同様、マインツの左サイドからのアーリークロスでピンチになってしまった。

後半は修正してきたアウクスブルクのペースになることもあったが、それでもきっちり4点目を奪い、終盤まで攻撃の手を緩めず、シュート21本で圧倒した。


4. 採点

・ツェントナー 2.5
失点はやむなし。飛び出してのヘディングのクリアが今日もあった。

・ヴィドマー 2.0
先制点のアシストを皮切りに、右サイドを制圧。前節・前々節の悪い雰囲気を完全に断ち切った。

・ベル 1.5
失点シーンではやられてしまったが、出足の良いディフェンスを披露。攻撃でも好パフォーマンス。持ち上がる場面もあり。16分にはキーパーの股を抜くシュートで今季初ゴールを記録。

・ハック 2.5
空中戦で圧倒的な強さ。中央で守備を締めた。

・ニアカテ 2.5
安定した守備。スピードとフィジカルを活かし、フォワードにボールを触らせなかった。

・アーロン 2.5
序盤から高い位置をとり、積極的にクロスを入れ、エンジンをかけた。セットプレイでも正確なキックを魅せた。失点シーンは上がったスペースを使われたが、それ以外ではいい守備を見せた。

・ジェソン 2.5
右サイドで小気味よいパスワークの中心に。奪われかけたが、1点目の直前のルーレットうまかった。そろそろゴールを見たい。

・コーア 2.5
パス回しの経由地点に。どんどん前に渡す姿勢、特にワンタッチの楔が素晴らしい。

・ボエティウス 1.5
パス回しに参加しながら、左のスペースに運ぶドリブルも見逃せない。守備も非常に献身的。

・ブルカルト 1.0 (MOM)
ブンデス自身初のドッペルパックで今季3,4点目を記録。チーム内単独得点王に。ブンデス50試合目の節目に自ら花を添えた。猛スピードで走り込みながらの豪快なヘディングで記録した1点目は印象的だった。2点目のコントロールショットもお見事。ベルのゴールをアシストする場面などでは、ポストプレイの巧みさも見せつけた。視察に来ていた代表監督ハンジ・フリックに猛アピールできたはず。シーズン前の期待通り、二桁も狙えるのでは。

・オニジヴォ 1.0
1ゴール2アシスト。ブルカルトに負けず劣らずの大活躍を見せた。独力での強引な突破には目を見張るものがある。落ち着いて今季初ゴールを記録し、チームに勢いをもたらした。他のチャンスでも決めたかったが、それ以上にオニジヴォがもたらしたものは大きかった。

・バレイロ 2.5
中盤の守備強度を向上させた。奪ってからの持ち上がりは脅威になった。

・シュテーガー 3.0
時間が短く攻撃で目立つ場面はなかった。

・イングヴァルトセン 3.0
チャンスはあるにはあったが、左足でいい形は作れなかった。

・ブロジンスキ -
出場時間が短いため採点なし。いいクロスもあった。

・シャライ -
出場時間が短いため採点なし。膝の手術から予定より早く復帰。おしいヘディングあり。

5. 次節に向けて

次節はアウェイでのビーレフェルト戦。いい流れを維持し、連勝を狙いたい。

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