マインツ ブンデスリーガ 2021/2022 シーズンレヴュー
1. はじめに
5月14日、ブンデスリーガの最終節が開催され、2021/2022シーズンが終了しました。
マインツはホームで圧倒的な強さ(17試合10勝5分2敗、33ゴール11失点)を見せ、アウェイでの圧倒的な弱さ(17試合3勝2分12敗、17ゴール34失点)をカバーし、8位でフィニッシュ。
この記事で、マインツの2021/2022シーズンを振り返っていきます。
忙しさにかまけてアップが遅くなってしまいましたが、是非ご覧になってください!
*記事中の「今季」は2021/22シーズンを指します。
昨季の記事はこちら↓
今季開始前に書いた記事はこちら↓
2. 監督
ボー・スヴェンソン
昨季後半から率い奇跡の残留を導いたスヴェンソンは、今季はフルでやりきった。成績不振による途中解任が多いマインツにとって、フルシーズン指揮を執れた監督は、15/16, 16/17シーズンのマルティン・シュミット以来。
昨季に引き続き、素早い攻守の切り替えとカウンターを戦術として採用。過度な期待はよくないが、来季は欧州への挑戦権にも手が伸ばせるのではないか。ブルカルト, シュタッハら今季ブレイクした選手たちが残留濃厚なのは彼に寄るところが大きいようだ。
抗議によるイエローが累積し出場停止になるという、ブンデス史上初となる不名誉な記録も作ってしまったが、来季もモチベーターとして優れた手腕を発揮してくれるはずだ。
3. 選手
3-1. 基本フォーメーション
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/81311692/picture_pc_ee77fe1362064196fd61fecdfa341867.png?width=1200)
3-2. ゴールキーパー
27 ロビン・ツェントナー
今季も正GKとして32試合に出場。クリーンシート10回は、カステールス(ヴォルフスブルク)、ノイアー(バイエルン)、フレッケン(フライブルク)とともにリーグトップタイ。
チームの失点が45(最小は37のバイエルン、ライプツィヒ)だったことも評価したい。ロースコアでの試合で勝ち点を積めたのは、ツェントナーによるところが大きい。
シーズン中に契約を2025年まで延長したことで、今後もマインツのゴールを守ってくれることになるだろう。
1 フィン・ダーメン
シーズンのラスト2試合に出場した。繋ぎの技術に定評がある。ディフェンスラインでのパス回しに積極的に参加し、サイドからの攻撃を強化した。
来季終了後に契約が切れる。出場機会を求めて来季は別チームへの移籍が噂されている。それが完全移籍になるか、レンタルになるかはわからないが、契約を延長し、ひとまずレンタルで経験を積むのが両者にとってベストではないか。シャルケが移籍先として噂されていたが、未だに移籍先は決まっていない。(6/18現在)
32 ラッセ・リース
トップチームでの出場はなかったが、セカンドチームで正GKとして出場。契約を2025年まで延長した。ダーメンの去就次第では、来季セカンドキーパーになりうる。
セカンドチームで26試合13クリーンシートを達成。レギオナールリーガ・ジュートヴェストではトップの記録。
◎ゴールキーパー総評
ツェントナーが正GKとして君臨。来季はディフェンスラインの大幅入れ替えが予想されるが、引き続きツェントナーが引き締めてくれるだろう。ダーメンには出場機会を与えるべきだと思うので、シーズン通しての活躍に期待したい。
3-3. ディフェンダー
19 ムサ・ニアカテ
キャプテンとしてフルシーズンを戦った。奪いに行く守備はもちろんのこと、抜群のカバーリング能力を見せた。また、助走なしでもかなり飛ぶロングスロー、セットプレイからの4ゴールなど、攻撃面での貢献も見逃せない。スヴェンソンからは「マインツ史上最高のキャプテンのひとり」と称されるほど、ピッチ内外でチームを鼓舞した。来季後に契約が切れるため、ヴォルフスブルク、あるいはプレミアリーグ昇格組のノッティンガム・フォレストへの移籍が噂されている。
4 サン・ジュステ
肩の負傷と手術による長期間の離脱が響き、出場はわずか8試合にとどまった。一時的に復帰できた第19節ボーフム戦ではゴールを決め、勝ち点3をもたらし、ファンを興奮させた。来季からはスポルティングに完全移籍。ブンデス最速のスピードをCLの舞台でも輝かせてほしい。3シーズンありがとう。
34 ダビド・ネメトゥ
今季はブンデスリーガ初出場を含め、6試合308分に出場。3CBの左右で、落ち着いた守備対応を見せた。出足の良いタックルは攻撃のチャンスにも直結した。経験不足が垣間見える場面もあったが、出場機会はシーズン前の想像より多く、まずまずのプレイは見せられたのではないか。とはいえ、本職ではないタウアーの方が信頼を得ている感もあった。じっくり育ててほしい選手だったが、パウリへの完全移籍が決定。いつかオーストリアA代表で観たい。
David Nemeth wechselt zur kommenden Saison 2022/23 zum Zweitligisten @fcstpauli - wir wünschen dir alles Gute und viel Erfolg in Hamburg, David! 👍
— 1. FSV Mainz 05 (@1FSVMainz05) June 9, 2022
➡️ Alle Infos zum Transfer: https://t.co/0zuLLvFRsl#Mainz05 #M05 pic.twitter.com/31VYJoQ0qM
16 シュテファン・ベル
昨季終了後に契約を延長し、今季は出場停止1試合を除くリーグ戦33試合に出場。シーズン通して出場できたのは25試合に出た18/19シーズン以来のこと。空中戦の強さ、深いタックルなどで守備を安定させた。また、ジュステの負傷により3CBの右を務めたことで、攻撃参加も見ることができた。スピード不足を感じさせる場面は思ったより少なく、ほぼ完璧に守備をこなした。週間ベストイレブンに何度も選出されたことからも、充実したシーズンだったといえるのではないか。
42 アレクサンダー・ハック
ジュステ、ニアカテの負傷によって、28試合に出場。経験を活かした落ち着いたビルドアップや持ち上がりなどが光った。キックフェイントなど、プレイのキャンセルが上手い。一方で、振り切られる場面や軽率なミスも少なくなかった。とはいえ、開幕戦で見せたゴールラインクリアランスや、バイエルン戦で見せた横パスの空中クリアなど、ビッグプレイも一番多かった。3ゴールも立派。
3 アーロン・マルティン
昨季後半のスヴェンソン就任後にレンタル放出されたことから、今季は放出候補だった。しかし、キャンプでのアピールが認められ、シーズン通してスタメンを張った。守備はまだ改善の余地があるが、奪いに行く激しさや、正しいポジションでの待つ守備は大きく改善されたように思われる。裏を取られる場面は多かったが、ニアカテらのカバーに助けられた。
サイドというポジション上、ビルドアップで苦し紛れのボールが回ってくることが多かった(それでも昨季よりは減ったが)。2トップを走らせるボールは攻撃のきっかけになり、内側にポジションを取りながら、無理せずバックパスでやり直す落ち着きもあり、ミスはそこまで多くなかった印象。
左足の精度はさすがで、アシストは1にとどまったものの、セットプレイやアーリークロスで何度もチャンスを演出した。第23節レヴァークーゼン戦では直接FKでブンデス初ゴールを記録。来季はカシの加入が決まっていることや、契約が残り1年であることもあって、去就が気になる選手である。残って激しいポジション争いを演じてほしい。
23 アンデルソン・ルコキ
今季最も不運だった選手。左ウイングバックの主力として加入したつもりが、移籍候補だったアーロンが好パフォーマンスを見せ、自身の負傷もあり、なかなか試合に絡めなかった。
たしかにまだ荒削りなところが多いが、アーロンにはないパワーを感じる。アーロンが残留すればカシ、アーロンに次ぐ3番手となることが濃厚なため移籍を希望しているとの報道もあった。競争に打ち勝って出場機会を得られるか注目したい。
30 ジルヴァン・ヴィトマー
鉄人。最終節を除く33試合2925分に出場。抜群のスタミナを活かした激しいアップダウン、カウンター時の飛び出し、落ち着いた守備対応など、どれをとっても絶賛に値する。4ゴール5アシストとゴールに繋がる働きもお見事。第11節グラードバッハ戦では左足で衝撃的なブンデス初ゴールを記録。スイス代表でも主力として活躍。来季はダ・コスタとの激しいポジション争いが楽しみだ。後ろに子音があるdは濁らないが、みんなヴィドマーと呼んでいる。
18 ダニエル・ブロジンスキ
14/15シーズンの加入以来、昨季まではほぼ毎試合に絡んでいたが、今季は11試合385分の出場にとどまった。最終節にスタメン出場。
8シーズンありがとう。あなたは間違いなくマインツのレジェンドです。PK職人としてだけでなく、リーダーグループの一員として苦しいチームを支えてくれてありがとう。
◎ディフェンダー総評
ジュステ、ブロジンスキの退団が決定。ニアカテも移籍の噂が絶えない。
一方で、フランクフルトからダ・コスタ、ストラスブールからカシを獲得。ウイングバックに実力者を揃え、層の厚さが増した。
個人的にはジュステ、ニアカテが抜けると圧倒的なスピード不足に陥ると思っていたので、ボーフムからの韋駄天CBライチュの活躍が非常に楽しみ。昨季は負傷もあったそうなので、今季は怪我なくプレイしてほしい。
3-4. ミッドフィールダー
6 アントン・シュタッハ
今季フュルトから獲得。加入すぐのポカールで早速2アシストを記録し期待を高めると、守備の激しさ、空中戦の強さ、攻守の切り替え、持ち運ぶドリブル、鋭いクロス、強烈なシュートなど、いずれも高いレベルを見せた。後ろから追走しながらのボール奪取は特に絶賛に値する。ボエティウスと並んで、右利きのセットプレイキッカーを務めた。
フィジカルにも優れたなんでもできるタイプとして、かつてマインツに所属していたグバミンを彷彿とさせるが、より攻撃的な持ち味がある。来季はもっとミドルでの得点を。
A代表にも選出され、このうえないシーズンになったのではないか。ワールドカップメンバーに選ばれれば、日本戦での出場にも期待したい。
25 ニクラス・タウアー
主力選手が多数離脱したことで開幕戦のライプツィヒ戦にスタメン出場すると、堂々たるパフォーマンスを披露。ボランチだけでなくセンターバックでもプレイできるため、今季は出場機会を多く得た。シーズン前に奮起を期待したい選手に挙げたこともあり、活躍が特にうれしかった。
冬にはレンタル移籍の噂もあったが、スヴェンソンが残留を希望。ボランチ、センターバックともにサブの1.5番手のような立ち位置なので、来季も引き続きタウアーのテクニックが見られそうだ。タックルの激しさや冷静さで守備力は向上の途にあるが、空中戦はセンターバックとしては若干物足りない印象。更なる成長と出場機会を期待したい。
8 レアンドロ・バレイロ
昨季大きく飛躍したバレイロだったが、1ゴール、3アシストとやや物足りない印象。とはいえ、ゴール前に飛び出したり、セカンドボールを回収したりする場面では、流石の走力を見せつけた。また、激しい守備で前を向かせず、カウンターの芽をきっちり潰したり、パスコースをよく読んで、そこからショートカウンターに持ち込んだり、と拍手を送るべきプレイは数多くあった。
潰し屋タイプの選手にありがちだが、奪ったあとの展開力や繋ぎの部分は課題として他の選手より目立ったので、改善に期待したい。
第27節にはPK2本を獲得。エリア内への侵入が頻繁なことの現れ。第32節バイエルン戦では抜群のパフォーマンスを披露。今季唯一となったゴールは、勝利を決定づけるもので、非常に価値があった。また、ゴール前への飛び出しや、中盤でのボール回収などでもかなり目立った。
31 ドミニク・コーア
昨季途中にレンタルで加入し、レンタル期間を今季終了まで延長してくれたおかげで、今季はフルシーズンをマインツで戦った。 退場や累積警告による出場停止、負傷による欠場などで、出場したリーグ戦は22試合だったが、重要な役割を果たした。
適切なポジショニングと体の向きで、カウンターの芽を潰したり、相手のミスからダイレクトで裏にボールを送ったり、などのプレイが目立った。第4節ホッフェンハイム戦や、第32節バイエルン戦では、裏に抜けたブルカルトに素早く縦パスを送りアシスト。個人的にはブルカルトのブレイクに大きく貢献した一人だと思う。
来季以降はフランクフルトに戻ってしまうのかと思っていたが、なんと完全移籍で加入が決定!これからもよろしく!
Dominik Kohr bleibt Mainzer! 😍#Dome2026 #Mainz05 pic.twitter.com/Kz9IDVN9P5
— 1. FSV Mainz 05 (@1FSVMainz05) May 12, 2022
24 メルヴェイユ・パペラ
今季もセカンドチームでのプレイが多かった。ブンデスリーガ5試合78分と、出場機会は限られたが、第25節ドルトムント戦では、20分間の出場ながら、タイトな守備、ダイナミックな持ち上がり、惜しいシュートと、インパクトを残した。
5 ジャン・パウル・ボエティウス
チーム一のテクニシャン。ジェソンやシュタッハの加入によって、ポジション争いは激しくなったが、開幕戦を除く33試合に出場。2ゴール4アシストを記録。第23節レヴァークーゼン戦では、キーパーの位置をよく見てダイレクトハーフボレーを決め、非常にらしいゴールでチームを勢いづけた。トップ下だけでなくインサイドハーフの位置でも出場。テクニックだけでなく守備での献身性も〇。
今季で契約満了のため、チームを離れることになった。
相手をいなすダブルタッチ、意表を突くヒールパス、視野の広さなど、美しいプレイに唸らされるばかりだった。明るいキャラクターと素敵な笑顔で、チームメイトからもファンからも愛される選手だった。さらなる活躍を祈ります。
元マインツの監督でもあるザンドロ・シュヴァルツが率いるヘルタへの移籍が噂されている。
7 イ・ジェソン
ホルシュタイン・キールからフリーで獲得した韓国代表MF。
1部は初挑戦ながら、開幕からチャンスメイクや効果的な守備でアピールを続け、第10節ビーレフェルト戦では、長い距離を走りこぼれ球を詰め初ゴールを記録。4ゴール3アシストとなかなかの成績を残した。足下の技術は輝き、抜群のスタミナはマインツにピッタリだった。ゴール前でのポジション取りも上手く、クロスやこぼれ球を見逃さない嗅覚は素晴らしい。終盤は膝の負傷によって早めにシーズンアウトとなった。来季は怪我なく、そしてワールドカップでの活躍にも期待したい。
ゴール時には、スタジアムだけでなくSNSでもLEEEEEEEEEの大合唱。
Samstag dann erstmal die Nachbarschaft zusammenbrüllen. Und bald dann im Stadion. 💪 📣 LEE LEE LEE LEE LEE LEE!
— 1. FSV Mainz 05 (@1FSVMainz05) January 12, 2022
➡️ Alle Aussagen von Lee gibt's hier: https://t.co/YUSPjo99n1 #mainz05 pic.twitter.com/SL6yJ2JSRV
22 ケヴィン・シュテーガー
昨季はジョーカーとして出場すると、終了間際のゴールでチームの残留に貢献したが、今季はポジション争いの激化によって、出場機会を大きく減らした。第3節フュルト戦ではゴールを決め、悪くない滑り出しだったが、ジェソンのフィットに伴って、出場機会はかなり限られた。残念ながら契約満了に伴い古巣ボーフムへの移籍が決定。ファンが2020/21シーズンを思い出す際には、今後も必ず思い出される選手であるはず。来季の開幕戦での対戦が楽しみだ。
◎ミッドフィールダー総評
シュタッハとジェソンが早々にフィットしたことで層が厚くなり、組み合わせもより多彩に。シュテーガーとボエティウスが去り、バルコクがやってくる来季はどのような組み合わせになるのか楽しみだ。
3-5. フォワード
37 デラーノ・ブルフゾルフ
来季からの加入が決定していたが、それに先駆けて冬にヘラクレス(オランダ)からレンタル加入。終盤は心筋炎のため休養。第21節、22節、24節の計24分にしか出場できなかったが、ドリブルに持ち味があることを示した。長い距離を運べる選手は貴重だが、連携が上手くいかず持ちすぎる場面も。ここは来シーズン以降改善されるだろう。第24節ウニオン・ベルリン戦では一矢報いる初ゴールを記録。来季の爆発に期待。
26 パウル・ネーベル
開幕戦でフル出場すると、何度も決定機に絡み、チームを盛り上げた。10試合221分に出場と、昨季からは大きく時間が増えた。とはいえ、成長のためには出場機会が必要。というわけで、来季はカールスルーエへとレンタル移籍が決定。フルシーズンを主力として戦い、大きくなって帰ってきてほしい。チームの将来を担う存在として期待されているので当然買取オプションは付いていない。
29 ヨナタン・ブルカルト
今季のブレイクによって、チーム内で最も話題になった選手。“ジョニ-ジヴォ”という2トップの呼び名によって、ジョニーという愛称も有名になった。昨季から才能の片鱗は見せていたが、今季全34試合に出場すると、リーグ戦ではチームトップの11ゴール(3アシスト)、ポカールでも3試合3ゴールと、ついに得点能力が開花。
期待を込めてユニフォームを買った選手なので、彼の活躍が今季一番うれしかった。
U21代表ではキャプテンとして牽引している。
W杯メンバーへの滑り込み選出はあるのか、期待している。
決定機逸は仕方ないが、チームを勝たせられる選手,ビッグクラブで活躍できる選手になるためにはもっとゴールがほしい。来季も二桁を。
9 カリム・オニジヴォ
“ジョニ-ジヴォ”の“ジヴォ”担当。昨季はほぼ唯一の安定した得点源だったが、今季はブルカルトの覚醒、中盤からの飛び出しが増えたことで、アシスト面での貢献が目立った。相手を背負ったり、サイドに流れるプレイが得意なため、ブルカルトや中盤の選手をうまく生かすことができた。リーグ戦5ゴール9アシスト、ポカールでは2ゴール1アシスト。
transfermarktでの発音はオニシヴォとなっており、英語解説でもしばしばそう呼ばれているが、ドイツ語読みのオニジヴォの方がよく耳にする。
11 マークス・イングヴァルトセン
FWでの起用を望んだため、ウニオンからレンタル加入。プレス強度は若干劣るが、ジョニ-ジヴォにはない、高精度な左足という一芸に秀でている。最終節フランクフルト戦で2ゴールを挙げ、リーグ戦6ゴール、ポカールで1ゴールと、マインツのサブFWとして十分すぎる結果を残した。
1部残留によって買取オプションが発動したため、来季は完全移籍で加入することに。W杯でも左足コントロールシュートを観たい。
◎ フォワード総評
ジョニ-ジヴォの大活躍だけでなく、イングヴァルトセンの貢献も見逃せない。決定機を増やし、さらなるゴールを。ブルフゾルフの本領発揮やバルコクのプレイにも期待。
3-6. 途中でチームを離れた選手
・ルカ・キリアン
昨季は怪我でシーズンを棒に振り、プレシーズンでもスヴェンソンの信頼を得られなかったことで、シーズン序盤にケルンへとレンタル移籍。買取オプションが行使され、ケルンへの完全移籍が決定。
・エジミウソン・フェルナンデス
シーズン前半はビーレフェルトに、後半はヤングボーイズにレンタル移籍。来季は完全移籍での放出が濃厚。
・アダム・シャライ
シーズン後半からバーゼルにレンタル移籍。最終節フランクフルト戦後にセレモニーが実施された。
4. データ *リーグ戦のみ
4-1. ゴール
・11ゴール ブルカルト
・6ゴール イングヴァルトセン
・5ゴール オニジヴォ
・4ゴール ヴィトマー, ジェソン, ニアカテ
4-2. アシスト
・9アシスト オニジヴォ
・6アシスト シュタッハ
・5アシスト ヴィトマー
・4アシスト ボエティウス
5. インパクトを残した選手たち
昨季のパフォーマンスや、加入前の期待と比較して、大きなインパクトを残した3選手を選出。
①ブルカルト
やはり二桁は立派。この調子で!
②ヴィトマー
守備もタイト。ゴールもアシストもできる。新加入ながら早々にフィットし、シーズン通してほとんどの試合でコンディションが安定していた。
③シュタッハ
奪ってからアシストまで一人でできてしまう。その活躍ぶりは代表監督ハンジの折り紙付き。
6. 来季に向けて
6-1. 加入予定選手
・ダニー・ダ・コスタ
昨季後半にコーアとともにレンタル加入し、スピードとパワーによる攻撃参加で抜群のインパクトを残したが、今季はフランクフルトに戻った。ブロジンスキ退団にともなってヴィトマーーだけとなった右ウイングバックを争うことになる。またマインツでプレイするのが見られてうれしい。
・アントニー・カシ
東京五輪のフランス代表にも選ばれた左サイドバック。
・アイメン・バルコク
こちらもフランクフルトからの加入予定選手。トップ下や右サイドを得意ポジションとしているようだ。
・マクシム・ライチュ
ボーフムから完全移籍加入が決定した快速CB。
6-2. チームに期待すること
ここでは三つ挙げたい。
①EL/ECL圏内
今季の8位を上回る成績を期待したい。
②MFだけでスコアポイント20
よりゴールに絡む働きを期待したい。FWが決められない試合でも勝ち点をもっと拾いたい。
③堅守を維持
守備陣が約半分入れ替わるが、やはり堅守はベースにあってほしい。
7. さいごに
駆け足になってしまいましたが、マインツと対戦したときに印象に残った選手や、推し選手と同じナショナルチームに所属する選手について思い出すきっかけとなれていたら幸いです。
開幕まで2ヶ月を切りましたが、もうワクワクが止まりません。移籍市場含めて、楽しいブンデスライフをお過ごしください!
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