ブンデスリーガ 2021/2022 第1節 マインツ×ライプツィヒ

いよいよブンデスリーガ開幕!開幕戦はホームでライプツィヒを迎え撃つ。

1. マインツのスタメン

隔離が必要なメンバーが多く、特に左サイドはサブの選手が多く入った。ジェソンを中央に配置し、ネーベルとブルカルトが両翼を担う。初スタメンとなるネーベルとタウアーに期待。ベンチはダーメンを除いてセカンドチームやユースからの引き上げ。水多海斗もベンチに入った。

2. 試合経過

2-1. 前半

・5分
アーロンがアーリークロスを入れると、ジェソンがダイビングヘッドで合わせる、もポストに当たる!こぼれをネーベルが左足で狙うもわずかに左へ逸れる。

・10分
エンクンクとのワンツーでアンへリーニョにエリア内に侵入されるも、シュートはツェントナーがブロック。

・12分
アーロンのコーナーキックにベルが合わせ、ブルカルトとニアカテに寄せられたムキエレのクリアミスをニアカテがそのままゴールに流し込みマインツ先制!! 1-0

・25分
給水タイム

・28分
左サイドでネーベルのバックパスが奪われカウンターを受ける。ライプツィヒの3選手にディフェンスラインを突破され、戻ってきたヴィドマーもかわされるも、タウアーがスライディングでボールを奪う。一点ものの場面、完璧なタックルで難を逃れた。

・35分
中盤でボールを拾ったタウアーが巧みな反転からジェソンに渡し、ジェソンからパスを受けたブルカルトが右からカットインしようとしたところでアンへリーニョに倒されフリーキックを獲得。

・40分
アンドレ・シウバに裏を突かれるもツェントナーが飛び出しクリア。

・前半終了 1-0
後半も集中した守備を続けたい。

2-2. 後半

・50分
右サイドで持ったニアカテがハーフスペースを突いたヴィドマーにスルーパス、ニアにネーベルが走り込み左足アウトでなんとか触るも、グラーチに弾かれる。ネーベルはファンをさらに煽り、それに応えるように声援はさらに大きくなった。

・51分
空中戦でハイダラと競ったバレイロの口が切れ出血。

・55分
アンドレ・シウバに裏を突かれるも、ハックがスライディングでクリア。シウバに当ててマイボールにもできた。

・58分
ムキエレにクロスを上げられシマカンにフリーでシュートを撃たれるもツェントナーが両手でパンチング。

・73分
シウバに抜け出されツェントナーと1対1になるも上手く対応し、シュートも弾く。

・73分
ネーベルのアウトスイングのコーナーキックにファーサイドで待ち構えていたベルが完璧な右足ボレーを叩き込んで追加点… かと思ったのも束の間、ネーベルのキックがラインを割っていたという判定でゴールは認められず。映像の角度が悪く、実際に割っていたかは確認できなかった。

・76分
アンへリーニョのクロスが流れ、エンクンクにシュートを撃たれるも、カバーに入ったハックがブロック!!ツェントナーの届かないところにボールが飛んでおり、ハックが触れなければ失点していた。

・78分
ネーベルのコーナーキックにハックが競り勝つも、こぼれを拾ったブルカルトはシュートまでいけず。グラーチを褒めるべき場面だった。

・80分
フォルスベリのフリーキックをブロックしたニアカテがそのまま独走、1対3の状況でも突進し、後ろからザビッツァーに倒される。ザビッツァーにはイエローが出された。

・83分
アンドレ・シウバを走らせるロングボールを出されるも、ツェントナーが飛び出しクリア。

・85分
コーナーキックのピンチ、オルバンにフリーでヘディングを許すもボール一個分枠を逸れる。

・86分
タウアーに替えてセカンドチームのシュテファン・フュルストナーを投入。

・89分
ネーベルに変えてセカンドチームのロマーリオ・レッシュを投入。

・90+1
ジェソンに変えてキリアンを投入。さらに守備を固める。

・90+3
コーナーの流れからアンへリーニョのクロスにシウバにヘディングで合わせられるも枠を越える。この場面でも紙一重だった。

・試合終了 1-0
若手主体のチームで優勝候補ライプツィヒに大金星!!!


3. 感想

待ちに待った開幕戦、とにかく勝てたことがうれしい。隔離によってメンバーの大幅な変更を余儀なくされたが、全員が一体となって、とにかくがむしゃらに頑張った。アクシデントで士気が下がりそうなところだが、チャンスを得た若手たちは自分の持ち味をチームのために活かし、経験のある選手はチームを落ち着かせ、そして何より、久しぶりにスタジアムに戻ってきたサポーターたちがチームを後押しした。

スヴェンソンもRBグループで指揮を取っていたこともあり、スタイルが似たチーム同士の対戦だったが、ビビらず序盤に押し込んだことでゲームをコントロールし、先制できたのだと思う。前半の途中からはライプツィヒに押し込まれる時間が長かったが、球際で頑張る、最後のところをやらせない、という基本に忠実に、無失点で耐え凌いだ。注文をつけるとすれば、もう少し高い位置からプレスをかけたかったが、決してまぐれではなく、マインツのサッカーで勝ったと胸を張って言える。

試合終了のホイッスルが鳴ったとき、スタジアムはまるで優勝したかのような歓喜に包まれた。それほどの価値がある勝利だと思うし、それほどファンがスタジアムでの勝利に飢えていたのだ。また、ネーベルやタウアーなどユース出身の選手も多かったことで、親のような気持ちで観ていたファンも多かったはず。

今季上手くいかない試合もあると思うが、苦しいときには今日の試合を思い出してほしい。

4. 採点

今季からは自身の基準で採点することにします。(0.5点刻み、ドイツ式で1が最高、6が最低)

・ツェントナー 1
とにかく安定したプレイを披露。ハイボールの処理も安心して見られた。普段は飛び出すタイプではないが、今日は守備陣のスピードが普段と違うため、意識して(あるいは指示されてか)飛び出しており、シウバの裏抜けにもきっちり対応。

・ヴィドマー 2
良くも悪くもあまり目立たなかったが、アンへリーニョにほとんど仕事をさせなかっただけで十分評価できる。50分には決定機を演出した。

・ニアカテ 1
3バックの右でのプレイは初めてだったが、ヴィドマーとともに集中した守備でアンへリーニョを自由にさせなかった。そして何より早い時間での先制点を記録しチームを勝利に導いた。ブンデスリーガ選出のMOMはニアカテだった。

・ベル 1
終始前を向かせない守備でシウバを完封。73分にネットを揺らしたボレーシュートに驚かされた。パワー、タイミングともに完璧、ネーベルのボールがラインを割っていなければ…

・ハック 1
激しいタックルでピンチの芽を摘んだ。76分のスーパークリアも見逃せない。ベル同様、空中戦の強さも見せつけた。ミスなく集中していた。

・アーロン 1.5

押し込まれる展開なだけあって、上がりすぎてピンチを招くことがなかったことが結果的に良い方向に転じた。セットプレイでは正確な左足で先制点を演出、5分のアーリークロスも素晴らしかった。

・タウアー 1 (MOM)
初先発にもかかわらず終始落ち着いたプレイと集中した守備を披露。28分のタックルがなければ今日の勝利はなかったと言っても過言ではない。35分の反転もお見事。両方のシーンとも額縁に入れて飾りたいほどだ。私はタウアーをMOMに推したい。昨季はほとんどトップチームに絡めなかったが、十分通用することを示した。コーア、バレイロ、シュタッハとスタメンを争えるほどの出来だったのではないか。

・バレイロ 2
タウアーとともに中盤を制圧したが、他の選手と比べるとあまり目立たなかった。マインツのディフェンスラインが低かったこともありゴール前に飛び出す機会がなく、中盤を押し上げることはできなかったが、守備面では文句なし。

・ブルカルト 1.5
前線でファイトした。シュートのチャンスはあまりなかったが、球際で頑張った。先制の場面ではプレスをかけてミスを誘発。スヴェンソン体制になってからはセンターフォワードで使われていたが、右ウイングでもやれることを改めて示した。

・イ・ジェソン 1.5
0トップ気味に中央を務めた。1部デビューとなったが、ライプツィヒを脅かした。5分のヘディングは惜しくもポストに弾かれた。足元の技術やタメを作る動きは流石だった。球際でも負けず、空中戦でも勇敢に戦った。守備でもファイトしたが、怪我明けということもあってか後半は若干ガス欠気味に。

・ネーベル 1.5
2度の決定機を決めきれなかったが攻撃で存在感を放った。73分には惜しくもキックがラインを越えてしまったが、試合を通じてセットプレイの場面では正確な右足でチャンスを作った。ファンを煽ることで観客のボルテージも高まった。インパクトは十分、出場機会が増えそう。

・ヒュルストナー ー
短時間なため採点不可能。1部デビューおめでとう。

・レッシュ ー
短時間なため採点不可能。1部デビューおめでとう。

・キリアン ー
短時間なため採点不可能。無失点で乗り切り、任務を遂行した。

5. 次節に向けて

次節はアウェーのボーフム戦。ボーフムは開幕戦で敗れはしたもののヴォルフスブルク相手に善戦。マインツの選手がどれくらい隔離から戻ってこられるか未知数だが、どのようなメンバーであっても、勝利を目指して全力で戦ってほしい。

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