ブンデスリーガ 2022/2023 第1節 ボーフム×マインツ

1. マインツのスタメン

ベンチ:1ダーメン 19カシ 23ルコキ 4バルコク 8バレイロ 24パペラ 11イングヴァルトセン 36ムスタファ 37ブルフゾルフ

欠場:タウアー(肉離れ),ダ・コスタ(恥骨炎),ヴィドマー(胃腸),ブルカルト(大腿筋)

2. 試合経過

2-1. 前半

10分
ツェントナーが頭でクリア、これをシュテーガーにダイレクトで狙われるも枠の上。

11分
コーナーからライチュにシュートチャンスも決めきれず。そこからカウンターを食らい、クロスからホルトマンにボレーで合わせられるもツェントナーが横っ飛びでビッグセーブ!

15分
コーアの横パスが奪われるもハックがなんとかタックルで奪いきる。

20分
エリア内でライチュの手に当たった疑惑があり、オンフィールドレヴューがなされる。先に胸に当たっており、お咎めなしに。

25分
ジェソンが左に展開。アーロン→ライチュ→オニジヴォ→フルジーニシュタッハとワンタッチで繋ぐと、最後はシュタッハが左足シュート!しかし力なくキャッチされる。

26分
直後、キーパーのパントキックが伸び、ベルが拾い、右のエジミウソンへ。右足で滞空時間の長いクロスを入れると、オニジヴォが頭で合わせネットを揺らす!!!!0-1

28分
コーアとシュタッハにそれぞれチャンスが来るも決めきれず。

31分
ジェソンの左からのアーリークロスに、フリーのオニジヴォが頭で合わせるも枠の外。

37分
オニジヴォがエジミウソンからのスルーパスに抜け出し、キーパーと1対1になるも、角度が厳しく枠の外。

38分
フリーのシュテーガーへの寄せが遅れ、シュートを狙われる。ツェントナーのポジショニングが悪く、頭上を抜かれ失点。1-1

前半終了 1-1


2-2. 後半

63分
フルジーニ,ジェソンに替えて、ブルフゾルフ,バレイロを投入。

71分
左サイド深くで持ったアーロンが直接狙うもキーパーに阻まれる。シュテーガーの同点ゴールを思い出させる軌道だった。

73分
ゴール正面やや右からのFK。アーロンが直接狙うが僅かに右へ。

77分
シュタッハのコーナーキック、オニジヴォがファーに逃げながらヘディングで逆サイドににねじ込み勝ち越し!!!! 1-2

80分
ガンボアに際どいミドルを撃たれる。

85分 
オニジヴォに替えてムスタファ

90+3
エジミウソンに替えてカシ

試合終了 1-2
開幕戦勝利!

3. 感想


開幕戦勝利! 昨季はリーグ戦のアウェイとDFBポカールで負けている相手なだけあって苦戦が予想されており、実際ペースを握られる時間が長かったが、セットプレイからのゴールもあり、勝ち点3をもぎ取った。

昨季の対戦では空中戦や中盤でのインテンシティの面で圧倒され、それが勝敗に直結してしまった。今節は、攻撃面では連携でうまく中盤をいなしつつ、守備ではサイドに人数をかけていいボールをFWに当てさせなかった。また、エリア内をきっちり固め、シュートはエリア内ではほとんど撃たせなかった。

ブルカルトを負傷で欠くなか、オニジヴォが圧巻の2ゴール。どちらも難しいヘッドだったが、さすがの嗅覚と体幹でねじ込んだ。

攻撃でも違いを作れるシュタッハを前めで起用する意図も理解できるが、ジェソンをボランチにするのならば、ふたりのポジションを逆に置いた方が昨季の形に近く、守備も安定したのではないか。

後半にはジェソンに替えてバレイロを投入。攻撃や連携は若干鳴りを潜めたが、守備の安定感は増した。

ブルカルトが帰ってくれば昨季通り5-3-2にして、トップ下かインサイドハーフをジェソン/フルジーニ/バルコクが務めることになるだろうが、昨季も試しており、攻撃的な選手も多いことから、3トップでも様々な組み合わせを試すのもありではないか。


4. 採点

・ツェントナー 3.5
失点場面はシュテーガーのシュートも誉められるべきだが、ツェントナーの準備不足も否めなかった。11分のショットストップは見事。他の場面ではほとんど枠にシュートが飛んでこなかった。


・フェルナンデス 2.5
昨季はレンタルで出され、今季も移籍候補だったが、ダ・コスタとヴィドマーの欠場によって右ウイングバックで先発。連携がうまくいかない場面も少なくなかったが、見事なアーリークロスで先制アシストを記録。次節もヴィドマーが欠場することがあれば先発するだろう。タウアーやダ・コスタがCBとしても計算されていることもあり、活躍次第では右WBの2番手/バレイロに次ぐボランチの4番手としてチームに残れるかもしれない。


・ベル 3.0

さすがの空中戦。ロングパスは多くなかったが、26分のパスなど、メッセージ性のあるパスが多かった。


・ハック 2.5
15分のタックルなど、危険な場面でのファインプレイが目立った。中央から飛び出してのカバーでファイナルサードをきっちり締めた。ビルドアップも流石だった。


・ライチュ 3.0
早速古巣対戦に挑んだ。スピードは評判通り豊かで、ベル,ハックと互いにカバーし合えていた。はっきりクリアする場面と、落ち着いて繋ぐ場面とをきちんと使い分けられており、ミスも少なかった。


・アーロン 2.5
攻撃参加や、71分のシュート、73分のFKなど、調子の良さをみせた。フルジーニとの連携がもっとよくなれば、クロスからのチャンスも増えるだろう。

・シュタッハ 2.0
25分の決定機は決めたかった。スルスルドリブルやキープなど、流石の存在感をみせた。コーナーから決勝アシストも記録。


・コーア 3.5
他の選手たちのポジショニングが普段よりも高めだった分、攻撃で目立つ場面はあまりなかった。15分のミスは危なかった。他の場面ではミスなく繋いだ。

・ジェソン 3.0
中盤の組み立てやプレス回避、サイドへの展開などでテクニックを魅せた。ポカール1回戦に引き続き守備的なポジションでの起用だった。構えてフィルターとなるタイプではないのは分かっているが、ダブルボランチとしてはポジションを空けすぎたようにも思えた。


・フルジーニ 3.0

連携はまだ万全ではなかったが、オニジヴォと近いポジションを取りつつ、中盤の選手たちと少ないタッチでやりとりし、崩す場面を作った。次はシュートチャンスを見たい。守備ではほとんど目立たなかった。アーロンとジェソンと、守備面でも連携向上に期待したい。

・オニジヴォ 1.5 (MOM)
2ゴールでチームを救い、文句なしのMOMに選出。両脇にシャドウを従えたことで、普段よりも中央に構えることができ、クロスに合わせる場面も多く、それがゴールにも繋がった。今季こそ二桁達成なるか。

・ブルフゾルフ 3.0
長い距離を運びながら必ず一人はかわすなど、調子の良さを感じさせた。終盤にはコーナーフラッグの辺りで抜群のキープ力を見せた。シュートチャンスがなかったのが残念。もう一人抜ければ…と思わせるシーンが多く、得点の匂いはした。

・バレイロ 2.5
スタメン組の中盤の守備を見るとなかなかフィルターが機能していなかったり、寄せが甘かったりする場面があったため、それらを解決するために投入された。持ち前の運動量と危機察知能力で、中盤の守備を安定させた。

・ムスタファ -
ブンデスデビューおめでとう。90+5分にみせたキープからは、体の強さと足元の技術が感じられた。次節もブルカルトが欠場見込みなため、出場機会があればゴールを狙いたい。今季もレンタル移籍の噂があるが、たしかに5番手としてベンチに座らせておくのはもったいない。

・カシ -
ブンデスデビューおめでとう。右WBで出場。今後数節でも数選手の欠場が予想され、本職とされる左WBはアーロンもルコキも健在なため、様々なポジションでの起用が予想される。両足使えるため、攻撃参加にも期待したい。


5. 次節に向けて


次節はホームでウニオンと対戦。ブルカルトらが引き続き欠場するとみられ、苦しい展開が予想される。特に守備陣に関しては引き続き限られたメンバーで戦わねばならない。アシストを記録したエジミウソンのように、サブ組もやれることを示したい。また、調子の良さをみせたブルフゾルフ,ムスタファや、今節出番のなかったバルコクやイングヴァルトセンなど、攻撃陣にも期待したい。

昨季も開幕戦では主力を多数欠いたが、サブ組の奮起とホームの後押しでライプツィヒを破った。次節対戦するウニオンは開幕戦のベルリンダービーで勝利し、互いに連勝を狙いたいチーム同士の対戦となるが、次節もファンが後押ししてくれるはず。連勝を祈る。

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