ブンデスリーガ 2022/2023 第3節 アウクスブルク×マインツ

1. マインツのスタメン

ベンチ:1ダーメン 7ジェソン 8バレイロ 11イングヴァルトセン 17タウアー 19カシ 20エジミウソン 36ムスタファ 37ブルフゾルフ

2. 試合経過

2-1. 前半

・3分
フルジーニがヘディングで競り勝ちオニジヴォに渡すとそのまま突進。後ろから倒されFKを獲得。シュタッハが狙うも壁に阻まれる。

・18分
激しいタックルでシュタッハがボールを奪われカウンターになりかけるも、ベルがセンターサークルまで飛び出し粘り強い守備でファールで止める。

・19分
直後ライチュのファールで与えたFKの場面。壁の横を抜けた低めのシュートをツェントナーが若干前にファンブルするもすぐにキャッチ。

・33分
ツェントナーからのロングボールをオニジヴォが落とすと、フルジーニがワンタッチで裏へ。オニジヴォが抜け出すとうまくバウンドに合わせ1対1を冷静に沈め先制!!! 0-1

・35分
ウドゥオカイにサイドを突破され、速いクロスをデミロヴィッチにヒールで合わされ失点。1-1

・前半終了 1-1

2-2. 後半

・49分
オニジヴォがカットインから強引に狙うも力なくキャッチされる。

・52分
フルジーニのフライパスをDFが頭で後ろに流したところをオニジヴォが狙うが、惜しくもキーパーに先に触られる。


・61分
ブルカルトがエリア内で倒されPKを獲得。アーロンが蹴るも完全に読まれ失敗。

・64分
アーロンからパスを受けたベルのスルーパスにオニジヴォが抜け出し右足シュートも正面で弾かれる。

・68分
フルジーニに替えてジェソン

・70分
シュタッハのパスにブルカルトが抜け出し、ワンタッチでDFをかわすもキーパーにキャッチされる。

・70分
コーアから右に展開し、オニジヴォが難しい体勢からシュートを放つが、またも正面で弾かれる。

・74分
ヴィドマー、ブルカルトに替えて、エジミウソン、ブルフゾルフ

・79分
FKでファーサイドに放り込まれるとツェントナーがファンブル。

・83分
アーロンのFKのこぼれをシュタッハがボレー。シュートコース上に立っていたベルがバウンドに頭で合わせるも枠を越える。

・86分
ジェソン→オニジヴォ→コーア→ジェソンと繋いで右サイドを突破。中で待つブルフゾルフに合わせたかったが、逆足の右足からは速いボールを送れなかった。

・88分
オニジヴォ、シュタッハに替えて、ムスタファ、バレイロ

・90分
ジェソンが左サイドからクロスを入れ、バレイロが飛び込むもブロックされる。

・90+1
エジミウソンが右から速いボールを入れるも飛び込んだジェソンとコーアには合わず。

・90+2
ブルフゾルフがCKを獲得。クイックリスタートでアーロンに預けると左足クロス。ジェソンが集中の切れた相手を振り切ってDFの前でヘディングで丁寧に合わせると、ファーサイドへ吸い込まれ劇的ゴール!!!!! 1-2

・試合終了 1-2

3. 感想

前節スコアレスに終わっただけに、前半から押し込み先制点を奪えたのはよかった。オニジヴォとブルカルトが常に裏を狙い続け、DFラインにプレッシャーをかけ続けたことによる賜物だった。

ところが直後に失点。
コーアが奪いに行ったスペースをシュタッハが埋めに行ったが、そこもかわされ、マインツの右サイドを、戻ってきながらのブルカルトとヴィドマーの二人のみで対応しなければならなかった。

マインツは、昨季ではボエティウスやイ・ジェソンが、今季はフルジーニが攻撃的なIHとして左にポジションをとった5-3-2をフォーメーションとして採用している。守備時には左IHが高めの位置を取り、5-2-3のようになるパターンが多かった。5バックであるため後ろに人数は揃っているが、中盤をシュタッハとコーアだけで守らねばならず、ボランチの両脇が狙われがちだった。なんとかなるパターンとならないパターンはだいたい以下のように思われる。

なんとかなるパターンについて。3CB、特に両脇の二人が飛び出して奪いに行くことが多い。被カウンター時に潰せるのはこのパターン。3CBのカバーリングが目立つのはこれが一因ではないか。

なんとかならないパターンについて。5バックの人数は揃っているのに失点する場合、DFラインの手前にペースを与えてしまっていることが多い。今回はエリア内だったが、ボランチがDFラインに吸収されてバイタルを空けることも多い。



4. 採点

ツェントナー 3.5
目の前でブラインドになっており失点は致し方なし。ロングパスで先制点を演出した。

ヴィドマー 3.5
失点シーンでは数的不利に晒されてしまった。それ以外の場面では安定した守備を披露。果敢に攻撃参加し、クロスのチャンスも何度もあったが、精度もアイデアも物足りなかった。

ベル 3.0
被カウンター時には奪いに行き、少なくともファールで止めたことで、突破されることはなかった。

ハック 3.5
中央をしっかり締めた。ロングパスは普段より少なめ。

ライチュ 2.5
インターセプトの多さに驚かされた。スピードを活かしたカバーリングも◎

アーロン 4.5
フルジーニとうまく連携を取りながら、左から攻撃を組み立てた。PK失敗が試合を難しくしたが、最後は自身の完璧なクロスから決勝点を生み出し帳消しに。

シュタッハ 3.5
コンディションが徐々に向上し、中盤で何人もかわした74分のスルスルドリブルは必見。

コーア 3.5
流石の展開力。ワンタッチで味方につけ、カウンターの起点に。両サイドに振ることで相手を動かし、スペースを作った。
前線まで追いかける場面もあった。感心していたが、失点シーンではポジションを空けすぎたことで中盤のバランスが崩れ、簡単に突破されてしまった。失点後はバランスを見て追い過ぎなかった。

フルジーニ 2.5
チェイス時のスピードも申し分ない。うまくキープしながらFWにパスを供給した。先制点をアシストし、数字も残した。左IHでの起用だったが、縦横無尽に動き回り、ボールポゼッションを円滑に。

オニジヴォ 1.5
常に裏を狙い続け、DFを背負っても前を向く、まさにオニジヴォの強みが先制点を生んだ。バウンドにうまく合わせてファーに流し込み、キーパーとの1対1を制した。その後もシュートを狙い続け、ゴールを脅かした。3節にしてすでに3ゴール。

ブルカルト 2.5
負傷明けながら昨季さながらのキープ力をみせた。斜めに運ぶドリブルはもはや代名詞に。うまくボールを浮かしてかわすなど技術が光る。厳しい体勢からなのでラストパスが雑に。シュートチャンスがあれば… 失点シーンでは追いかけ続けられずクロスを許してしまった。

ジェソン 1.5
劇的決勝ゴール。大仕事をやってのけた。スルーパス、スペースへの走り込みなどで攻撃のアクセントにもなった。

エジミウソン 2.5
いい出足のディフェンスをみせた。後半アディショナルタイムのクロスは可能性を感じさせた。

ブルフゾルフ -
数的不利の状態でプレイの選択肢が少なくてもマイボールにした。決勝点に繋がるコーナーをもぎとった。

ムスタファ -

バレイロ -

5. 次節に向けて

次節はレヴァークーゼン戦。昨季はホームで3-2の劇的な勝利を掴みとった。レヴァークーゼンは開幕3連敗と苦しいスタートだが、昨季苦しめられたフリンポンやシック、ディアビらをいかに抑えられるか、また、ヒンカピエの守備に苦しめられた印象があるため、早めに得点を奪いたい。


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