ブンデスリーガ2021/2022 第5節 マインツ×フライブルク

1. マインツのスタメン

ベンチ: ダーメン、シュタッハ、イ、オニジヴォ、イングヴァルトセン、ブロジンスキ、シュテーガー、パペラ、ネメトゥ

負傷:ニアカテが左大腿筋の負傷により全治4~6週間

2. 試合経過

2-1. 前半

・18分
スローインからシュートを撃たれるもコーアがブロック。

・20分
ジュステとヴィドマーの連携が上手くいかずもヴィドマーが奪い返し、エリア内に侵入しグラウンダーのクロスを入れる。シャライが右足で合わせるもブロックされる。

・23分
コーアのスルーパスがブルカルトに通り、左サイドからカットインするもシュートはディフェンダーにブロックされる。

・25分
ルコキの裏を突かれクロスを入れられるもシュートは撃たせず。

・34分
空中戦で頭同士が強く衝突したルコキが一時的にピッチの外に。

・36分
ルコキが復帰。頭なので無理せず。

・42分
ルコキのスローインのこぼれをバレイロが渡すとボエティウスがハーフボレーで狙う。枠を捉えるもキーパーの正面。

・前半終了 0-0
互いに良さを消し合うような堅い展開だった。

2-2. 後半

・後半開始
シャライに替えてオニジヴォ

・57分
ジュステのロングボールにヴィドマーが抜け出し、上手いトラップを見せるもディフェンダーに踏まえ転倒。しかしノーファール。納得のいかない判定だった。

・58分
ルコキのロングボールをオニジヴォが競り、抜け出したブルカルトがキーパーと1対1になり、左足でニアを狙うも足で阻まれる。

・59分
ブルカルトに替えてイングヴァルトセン

・68分
右サイドに張ったオニジヴォがカットインから左足で狙うもスリップしてしまい枠の外へ。

・78分
バレイロに替えてシュタッハ

・79分
ヴィドマーが高い位置でインターセプト。そのままえぐってクロスを入れコーナーを獲得。

・80分
コーナーの流れでフリーのジュステがキーパーをかわしかけるも阻まれる。

・84分
ツェントナーが折り返しをなんとか触り難を逃れる。

・88分
ボエティウスに替えてシュテーガー

・90+4
ハーフウェイライン付近からのフリーキックを跳ね返されカウンターを食らう。左サイドからクロスを入れられ、シュタッハが目測を誤りファーサイドに流れ、グリフォにシュートを撃たれるもツェントナーがダイビングセーブ。これでプレイが切れ試合終了。

・試合終了 0-0
難しい試合だったがフライブルクと勝ち点1を分け合った。


3. 感想

前半はほとんど怖さを見せられなかった。
中盤で奪ってもミスでボールを失ったり、ロングボールが拾えなかったりと、ボールが落ち着かなかった。

フライブルクはサイドに人数をかけており、なかなか取りどころを絞れなかった。奪えてもサイドで守備に回っていた味方選手には当然フライブルクの選手が近くにおり、上手く攻撃に移れなかった。特に、カウンターのスタートとなるパスやクリアがサイドで引っかかり、再度守備を強いられた。オニジヴォとイングヴァルトセンが投入されて以降は前線でボールを持てる機会が増えたが、それまでは前に運ぶことがなかなかできなかった。

ファーストディフェンダーの2トップがかわされたあとに、ウイングバックがどこまで高いポジションをとるかが不明瞭な場面があった。これもフライブルクがサイドに人数をかけたことによるものだと思われる。ジュステ、ハックがサイドのスペースをカバーすることによって、ウイングバックの裏を突かれても対応できたのが良かった。

後半はマインツペースで進むも決定機は多く作れなかった。決めきれない試合でワンチャンスを決められ敗戦…というパターンはありがちであるため、引き分けにも意味がある。ラストシーンでのツェントナーのビッグセーブは大きな価値のあるもの。まだ5節だが、

4. 採点

・ツェントナー 2.0(MOM)
ニアカテに替わってキャプテンマークを巻いた。84分の場面では触れなければ失点していた。試合終了間際にはスーパーセーブで勝ち点1を拾った。今季これでクリーンシート4試合目。

・ヴィドマー 2.0
特に後半には攻撃でも存在感を放った。20分、57分、79分にはゴールに繋がってもおかしくないプレイを見せた。

・ジュステ 2.5
スピードとフィジカルで落ち着いた対応。フライブルクのサイド攻撃をヴィドマーとともに防いだ。機を見た攻撃参加や正確なロングボールもあった。

・ベル 2.5
跳ね返し続けた。空中戦の強さはピカイチ。勝率67%は流石。フリーだとどんどん楔を入れてくれる。

・ハック 3.5
ルコキが空けたスペースのカバーが主な仕事だった。タックルの激しさや読みはトップフォームに戻りつつあるが、スピードが足りず、相手に先に触られるシーンもしばしば。しかし、対人勝率62%と上々の出来。

・ルコキ 3.0
58分のシーンではロングボールからチャンスを作った。激しいプレイで怪我しないか心配だった。対人勝率は100%だったようだ。

・バレイロ 3.0
今日もよく走った。インターセプトやデュエルの場面では普段よりも目立たなかったが、サイドのスペースのケアも怠らなかった。

・コーア 3.0
サイドを攻められていたものの、前半には中央でのインターセプトが以外にも多かった。数少ない前半の見どころだった。

・ボエティウス 2.5
守備が本当に素晴らしい。前線からのチェイスもサボらず、サイドや低い位置でも追いかけた。攻撃では低い位置まで下がってビルドアップに参加したり、中央からスルーパスを狙ったりと、ゲームを作った。

・ブルカルト 3.0
58分には決定機。確かにキーパーのファインセーブであり、狭いニアを狙ったことを褒めるべきなのだろうが、ああいうところで決められるような選手になってほしい。トラップの技術は日に日に向上。

・シャライ 5.0
連携が上手くいかず。オフサイドも多かった。前半で交代。もう少し空中戦で勝ってほしい。

・オニジヴォ 3.0
前線で起点を作った。守備でも二度追い、三度追いで怖さを見せた。

・イングヴァルトセン 3.0
独特のしなやかさがある。セットプレイのキッカーも務めた。

・シュタッハ 4.5
バレイロと交代で入り広範囲をカバーしたが、終了間際にはあわや失点というミス。試合を台無しにしかねなかった。右サイドからのクロスからチャンスを作ってほしかったが、攻撃ではあまり見せ場がなかった。

・シュテーガー  -
時間短いため採点不可能。最後のフリーキックの場面、たしかにキーパーにキャッチされないことも大事だが、エリア外でディフェンスに跳ね返されてカウンターを食らったのは残念だった。


5. 次節に向けて

次節はアウェイでレヴァークーゼン戦。次節もサイドアタックに注意したい相手。今節を踏まえて対応してほしい。

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