ブンデスリーガ2021/2022 第4節 ホッフェンハイム×マインツ

1. マインツのスタメン

ベンチ：ダーメン、イ、シュタッハ、ハック、イングヴァルトセン、タウアー、ブロジンスキ、シュテーガー、シャライ

2. 試合経過

2-1. 前半

・11分
コーナーをクリアをキッカーのボエティウスがダイレクトで入れるもニアカテが触る直前でクリアされる。触れていればゴールだった。

・12分
ルーズボールを拾ったブルカルトが突進するもタッチが長くなりカットされる。

・15分
ボエティウスとブルカルトのワンツーから中央を抜け出したバレイロにパスが通るもシュートの直前で後ろから倒される。プレイは続行されオニジヴォがシュートを放つもブロックされる。

・16分
ジュステが粘り強く対応するもクロスを入れられ、ガチノヴィッチに合わされるも枠の外。

・17分
エリアのすぐ外でブルカルトがファールを獲得。

・18分
ジュステが短い助走からファーサイドを狙うもスーパーセーブにより阻まれる。

・21分
パスミスを拾ったコーアが裏に抜けたブルカルトに通す。背中側にパスが流れるも反転から左足を振り抜く！グラウンダーのシュートがネットを揺らす！！！マインツ先制！ 0-1

・22分
ブルカルトのクロスが弾かれたところをボエティウスがエリア外からダイレクトで狙うも枠を越える。

・24分
ジュステが振り切られラーセンにシュートを撃たれるもサイドネット。

・27分
自陣から独力でブルカルトが持ち上がり、キープしたところを倒されファールを獲得。

・33分
ニアカテが負傷交代。ハックが投入される。

・前半終了 0-1
試合をコントロールし、リードで折り返す。

2-2. 後半

・51分
カットして持ち上がったルコキが中央にグラウンダーのパスを通し、寄せられながらもバレイロがミドルを放つ。シュートは弾かれる。

・60分
オニジヴォに替えてシャライ。

・61分
クラマリッチのフリーキックは枠を外れる。

・76分
ブルカルト、バレイロ、ボエティウスに替えて、イングヴァルトセン、シュタッハ、イを投入。

・77分
コーアのパスカットからカウンター。投入直後のシュタッハが、ディフェンスを引きずりながら右サイドを持ち上がりディフェンスを引きつけると、イングヴァルトセンにパス。ワンフェイクからディフェンダーの股を狙ったグラウンダーのシュートで追加点！！！！0-2

・90＋1
自陣からジュステが持ち上がりカウンター。ギリギリまで引きつけて左のイングヴァルトセンに渡すも角度がなく、シュートは右に逸れる。

・90＋4
少ないタッチで左サイドを崩し、イングヴァルトセンのパスをジェソンがスルー、シャライが右足で狙うも枠を越える。

・試合終了　0-2

3. 感想

攻守ともに高い組織力で早くも今季3勝目。4位に浮上。

昨季後半の対戦同様、ホッフェンハイムが後ろから繋いでくれたおかげでプレスがハマる場面が多かった。特に、2トップ、右サイドのヴィドマー、バレイロが追い回し、コーアがインターセプトする、という場面は何度もあった。

先制点の場面では、ベルからの楔を受けたボエティウスがブルカルトに送ったスルーパスがカットされるも、わずか6秒で奪い返し、ブルカルトのシュートまでもわずか5秒。これぞマインツというシーンだった。

2点目の場面でもコーアがパスカット。シュタッハが持ち上がる間に、ジェソン、シャライ、イングヴァルトセンらも猛ダッシュでゴール前に。この直前にシュタッハ、ジェソン、イングヴァルトセンが投入されており、スヴェンソンの采配がずばり的中した。

守備ではボールサイドに人数をかけるため、ホッフェンハイムの早いサイドチェンジが怖かった。とはいえ、シュートは9本に抑えた。

ゲーゲンプレスで相手を脅かしつつ時間をかけさせ、後ろの選手は早い帰陣で陣形を整える、という守備メソッドがうまくいった試合だった。中盤の広範囲をカバーするバレイロ、コーアが特にキーとなっているのは当然のことだろう。

3CBのサイドやウイングバックがチャレンジ、ベルがカバー、空いたスペースをもう一人のCBがケア、という決まりが安定感をもたらしている。

4. 採点

・ツェントナー 3.0
ほとんどピンチがなかった。今節もクリーンシート。

・ヴィドマー 2.5
高い位置をとり、攻撃を活性化。対面の相手をピン留めでき、攻守の切り替えも早く、効果的なポジショニングだった。

・ジュステ 2.5
振り切られる場面もあったが、右サイドの裏のスペース、ベルが出ていったスペースなど、広範囲をカバー。フリーキック惜しかった。

・ベル 1.5
危ない場面のほとんどは、ベルがなんとかしてくれた。先制点の直前など、効果的な楔もあり、パス成功率92%（24/26）も素晴らしい。インタビューで語っていたような「データに表れないもの」も十分すぎるほど見せてくれたが、いい数字も残した。

・ニアカテ 3.0
無念の負傷交代。 お大事に。

・ルコキ 3.5
安全第一ではあるが、後ろ向きなプレイが目立った。高い位置を取ろうとはしていたが、効果的なクロスなどはなかった。インナーラップは面白いので続けてほしい。

・バレイロ 2.0
先制点の場面でパスミスが起きたのはバレイロが受け手へのコースを切っていたから。飛び出しもいくつかあり、攻撃での怖さも見せた。

・コーア 1.5
インターセプトからの縦パスで何度もチャンスを作った。先制点のアシストもその形。ゴール前を固めた際にもハッキリとしたクリアでピンチを切り抜けた。

・ボエティウス 2.5
ゲームを作った。守備も頑張った。被ファールも多かった。

・ブルカルト 1.5（MOM）
待望の今季リーグ戦初ゴール！振り向きざまのシュートはもはや得意の形に。独力でなんとかする場面も目立ち、頼れるフォワードになってきている。この調子で！

・オニジヴォ 3.0
献身的なプレスや裏を突くプレイでディフェンスラインに脅威を与えた。後半は若干ガス欠気味か。じっくりコンディションを上げてほしい。

・ハック 4.0
ニアカテの負傷退場によって前半から緊急出場。いくつか危ない対応あり。しかし、的確なタックルもあり、クリーンシートに貢献。ホッフェンハイムに狙われていた感はあった。

・シャライ 3.0
ポストプレイで存在感を見せた。ゴールを狙う姿勢はホッフェンハイムに脅威を与えた。

・シュタッハ 2.0
ドリブルで長い距離を運びアシストを記録。体の強さはわかってはいたが、あれほど運ぶこともできたのには驚かされた。

・イングヴァルトセン 2.0
投入直後いきなり初ゴールを決めてみせた。ワンフェイクでディフェンスの脚を広げ、その間を通したグラウンダーのシュートでトドメを刺した。ジェソンらとの連携も良かった。アディショナルタイムにも惜しいシュートあり。

・イ・ジェソン 3.0
小気味良いパス回しで最後まで怖さを見せた。

5. 次節に向けて

次節はホームでフライブルクを迎え撃つ。勝ち点8で5位につけるフライブルク相手に今季4勝目なるか。