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今年一番のホラー体験を聞いてくれ
小さな頃から芸能のお仕事をしていると、大抵のことには動じなくなる。
なぜなら、かけがえのない貴重な経験と同じくらい、変な経験もマジで沢山するから。
しかし、だからといって、感受性が死んでいるわけではない。
動じなくなるだけで、普通に嫌なものは嫌である。
アイドル時代、一度だけ猛烈に仕事中に胸糞の悪いことがあり、実家近くの道端でひとり号泣していたら、瞬時にTwitterの通知音が鳴った。
「何があったかは知りませんが、人生、生きていたら辛いこともあります。どうか、その涙を拭いて下さい」
と、見知らぬ方からのリプライが飛んできて、光の速さで涙が乾いた。
その場で私は「人生最大の真顔」になり、全力で走り去った。
怖い。
猛烈に怖かった。
あの日の私は全力で警戒モードだった。
「私、メリーさん。今あなたの後ろにいるの」
という、都市伝説も真っ青、後をつけられていたのではないかという不安が頭をよぎる。
今考えてみれば、
「もともと私を応援してくださっていたファンの方が、たまたま街中で私を見つけ、その時に泣いていたから単純に心配しTwitterで元気付けてくれた」
という、おめでたい方向性も考えられなくはない。
しかし、なぜ私の行動をタイムリーに把握し、元気付けてくれている???
しかも、物凄くローカルな場所で。
脳内が大パニックになった出来事ではあった。
■
また、男性のマネージャーと仕事帰りラーメン屋に入っただけで「あのアイドル、男とラーメン屋にいたぞ」といネット上に書かれてしまい「その通りだが、あ、あの1ミリも彼氏ではないんだが」と喉元まで出た経験もある。
ラーメンくらい食べさせてくれ。
しかも、ラーメン食べてる時って、大抵、顔がイケてないからやめれ。
で、こういうことは、芸能の仕事をしていると、、、まあ往々にしてよくある。
別に、慌てず騒がず「どうも、私で〜す」と返せば良いのかもしれない。
実際に、そうやって明るく振る舞ったり、開き直ったりしていらっしゃるタレントさんもいる。
凄いなと思う。
どこで何をしていようと、「自分は自分です」と立っていられることはカッコイイとさえ思う。
しかし、、誰にでも話しかけられたくないタイミングだってある。
■
先日、久しぶりに大変不快なことが起こったので聞いてほしい。
その日の私のファッションといえば、ボロ雑巾のような汚れたパーカーにマスク、更にすっぴんだった。
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