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追い込まれると、ちょっと卑猥な夢を見る

先ほど、新作の小説を書き終えた。

と言っても、まだ初稿の段階なので、これからバッチバチに直していく必要がある。が、ひとまず少しだけ肩の荷が下りた。

この三週間、ほとんど起きているあいだ、ずっと小説の世界に没頭していた。

そうすると、どういうことが起きるかというと、現実世界では、人としての欲求を全て捨てることになる。

性欲や食欲。これを、まず最初に捨てる。

それから、睡眠欲も途中からは捨てる。

美味しいものを考えている暇や、男の子のことを考えている暇があれば、少しでも良い小説を書きたい。

さらに「眠りたい」という欲求を考えている暇があれば、机に向かいたい。

私は、自分自身に、「一切の煩悩を捨てるように」と号令をかけ続けた。

実際、多くの欲求は捨てられた。

私はトランスモードに突入できたし、作品の世界のなかに没頭して良い作品が書けた。

ところが、「夢」だけは、誤魔化しが効かなかった。

私は性欲も食欲も睡眠欲も捨てることが出来たと思っていたが、なんと創作機関の途中から、眠るたびに、どんどん卑猥な夢を見るようになった(!!!)。

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2,761字
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