眠れない夜のための呼吸法

眠れない夜に体から追い出すべきもの。それは、あなたが吸った息である。
眠れない時は大概、肺の中にいっぱい空気が詰まっている。それで息苦しい。
空気がありすぎて息苦しいというのも変な話だが、胸でばかり息をして、気づけば寝た体勢でも肩が上がっている。
だから一度、息を全部吐き出す。
お腹の中まですっからかんになるように、全部。
今度は空気が足りなくなって苦しくなったら、思い切り吸い込む。
吸い込んだ空気が自ずと入り込む先は、さっきまでパンパンだった胸ではなく、ぺちゃんこにした腹である。
これで初めて、腹式呼吸ができる。
これで初めて、横隔膜が正常に働く。
眠る時の呼吸を司るべきは、自律神経で働く不随意筋である。即ち、横隔膜である。
覚めている時も、本来は柔らかな横隔膜で呼吸をするべきではあるが。
吸ってばかりいるせいで、横隔膜が硬くなっている人が多い。

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