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プリキュアって何?

大きくなったんだから
お人形遊びはやめなさい

大きくなったんだから
小さい子と遊ばない

ある時
突然、そんな風に言われ
大事にしていた人形は何処知らない場所に

大きくなることは我慢すること

そんな風に思った

大きいんだから
小さい子に譲りなさい

大きいんだから
小さい子に手を貸しなさい

自分より小さい子には優しくしないと
それはずっと思ってきた。

「大きいんだから」はいつしか
「大人なんだから」に変わり
見栄やエゴに少しずつ変わっていった

ミニカーが好きだった子供時代
だけど
「女の子だから」と買ってもらえなかった

特撮物
ウルトラマンが大好きで、
よく遊園地のショーに連れていってもらった

だけど
小学校に上がる頃
「大きくなったんだから」と…

私は鈍かったから
親の言うままに全てを諦めた

大人になって自分のお金で買えるようになっても
その言葉の呪縛が襲いかかった

「大人なんだから」

かわいいぬいぐるみをみても
これは子供の物

一度手に取っても
また、元に戻す

夫は埃アレルギーがあるから
ぬいぐるみなどはだめ

結婚してもぬいぐるみの類は少し

転機が訪れたのは
子供が生まれた時

子供を口実に買った
ぬいぐるみもミニカー

ところが
私と趣味が合わなかったようで

邪魔扱いされてしまった
とりあえず、部屋に置いておいてと
頼んでおいてもらってる
シルバニア

ちょこちょこ集めたトミカやミニカー
それに付随するあれこれも
「いらない」と言われた
ミニカーより実物の方がいいらしい。
仕方なく、トミカだけ残して、
売りに出した。

「子供の心を忘れないのが、親子関係を良好にする」

何かでみた、フレーズ

私の場合、子供の心、と言うより
子供の頃の燻り?

大好きな物を取り上げられて
大人になりなさいと押し付けられた蟠り

必死に「大人になる!」事を受け入れた歪み。
歪みを矯正するために
誰かを人柱にしょうとして、撃沈。

時代は動いていて
人の心も動いている

「子供の心」も時代で変わっている

私の中の「子供の心」は過去のもの
時代と共にアップデートしなきゃいけないのかもしれない

時代の移り変わりで行ったり来たりする流行も、よく見れば、毎回少しずつ変わっている。

その変化に気づけたら
また、面白いかもしれないのかもしれない。

純真な心は
大人になるという暗い色とまじり
いつしか
鈍い色に変わった

そんな鈍い色は
子供の純真な
にたぁーと笑う顔や
ふんぎゃー!という泣き声に
澄んでいき
キラキラ光って見えた

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