時代はいつも若い女性が敏感にリードしてると思う。
いろんな価値観と多様性があって、個人が尊重されても、
キレイとカワイイは、昔から日本の正義だ。
それは芸術であり、生活であり、誠実な信念であり、
花に話しかける優しさであり、虫の声が声として聞こえる感性だ。
親の世代は「頑張れ」という孤独を求められ、
子供の世代は「頑張らない」という選択をした。
親はお金が無いと豊かになれないと教えられ、
子供はお金が無くても、人間関係によって豊かになると知る。
親はタクシーにひとりで乗ることが成功と思わされ、
子供は誰かとどこまでも散歩していける楽しさで育ってきた。
成功は、苦労が一緒に付いて回る。
楽しさは、楽しいだけしかついてこない。
冒険はいくつになっても挑戦できる。
化粧品の何かのアイテムを二本買うと、
同じものが一本付いてくるキャンペーンのようなものだ。
お金を節約だけの守りに入る人は絶対買わない。
「無駄に使ってしまう」と思うから。
キャンペーンにのる人はさまざまだけれど、
上手くいけば利点だけが付いてくる。
先行投資するので計画性を持つ。
しっかり使うので美しくなる。
化粧品の販売員さんと仲良くなり、情報を得る。
そのお店の人との会話が増えて、顔なじみになる。
次の魅力的なキャンペーン情報が入る。
何でもかんでもという訳には行かないので、
断ることも覚え、話術が巧みになる。
人と交わることで知らない価値観に触れる。
世界が広がる。
「そんな化粧品会社の戦略に騙されないぞ」と思う人は、
守っているのは手元のお金だけで、得るものは何もないので変わらない。
お金の対価として得るものは、商品だけではないと
今の若者は知っている。
使いたくない表現だけど、本当にそう思う。
「振り回されないために、もっとお金を」と、
求めるのでは何も変わらないことを、
特に災害に見舞われ、ボランティアで訪れ、大切なものは何かと、
目の前に突き付けられ続けた窮乏が教えてくれたのではないかと思う。