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夏雪草*セラスチウム*白く染まる5月

いま、大体仕事一割、自分一割、家事一割、花が七割を占める頭の中。

太い波のように、四方に列を作って咲いている黄水仙が、色褪せはじめた。

ほんの少しの黄色の汚れに、(さあ、次の仕事は?)と心はやる私。

毎日のようにちょっとだけ、何か、植物のサポートをしている。

ツルニチニチソウのランナーを誘導し直す。

クレマチスの伸びた茎をからめ直す。

虫よけの薬を根元にまく。

大事なのは咲いた花をちゃんと眺めてあげること。

眺めながら、どこをどのように手入れしようか考える。

休日が雨模様にならないように、月に願いをかける。

まだ、5月に向けたセラスチウムの準備を整えてないのだ。

雑草に負けてしまい、消えてしまった場所に、新しい苗を植える。

苗といっても、こぼれ種であちこち邪魔な程に増えている。

これを、咲かせたいところの場所に移動させるだけ。

別名、夏雪草というこの花は、とても丈夫で、80円の種から育てたら、
汚れのない白の小花が可愛いくて、最盛期には少しの土でも、
こんもりと形よく膨らむその姿を作って、あふれるように花開く。

咲かせたあとも、銀葉が、一年中綺麗に保たれている。

たまによそのおうちの庭に見つけるけれど、
もっともっと咲かせるとその白が見事なのに、と残念に思う。

グラウンドカバーとしてなら、芝桜より力を入れて、
私はセラスチウムの宣伝大使になりたいと思う。

その柔らかな美しさは、掛け値なしなんです。

311で、波に洗われた後に残って咲いた小さな小さな二株を、
小さな鉢に移し替えて、仮設住宅で3年一緒に過ごして、
自宅で増やし、花畑にたくさん移動させた。

あの時に一緒に残って咲いた花は、真っ赤な薔薇と、
臙脂色の翁草と、ピンク色の昼咲き月見草と、真っ白な夏雪草。


水仙の黄色は、菜の花の黄色や、たんぽぽの黄色にも似て、
春のその場を席巻する色として珍しくはないのだけれど、
あふれる白を想像して見て欲しい。

しかもこんもりとふんわりとしたボリュームの葉の色は、銀。

そこかしこの地面に、小さな白があふれ出して陽をあびる5月の風景。

去年のおさぼりのせいで、今年は雑草が多すぎて、
一緒にセラスチウムもかなり抜いてしまったけれど、
要所要所をおさえて、植え直しするだけで、かなり印象が違う。

ロマンチックな夏雪草の名前は、
英名 Snow in Summer からの直訳のようで、
日本人男性なら白イヌノフグリとか、
適当な名前を付けられそうなので、本当に良かった。

花言葉は「幸福」「才能」「思いがけない出会い」など。

よく見ると花びらはハート形。

一番大好きな花なので、この時期はとてもウキウキする。

さあ、私こそが白が魅力の晴れ舞台を作ってあげなければ。


ネット画像よりお借りしました


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