見出し画像

気になる不思議な話*龍と和合の神様


七尾300年の火の呪縛が解き放たれた。案ずるな。

スピ系には、画面を通しても(誰がどう見ても胡散臭いではないか)と、
思いたくなる住人が、あほらしいほど大勢いる。

龍神から2日未明にメッセージを受け取ったという、
ユーチューバーさんのお話が一部で話題になっている。

石川、岐阜、福井にまたがる場所に、
富士、立山と並ぶ日本三大名山の霊峰白山がある。

お祀りする神様は、日本列島を生んだと言われる、
伊弉諾尊いざなみのみこと伊邪那美尊いざなみのみこと
それから菊理媛尊くくりひめのみこと(白山比咩大神)、の三柱だ。

菊理媛尊くくりひめのみことは全国3000の白山神社に祀られているものの、
日本書紀の一文だけ登場する謎の神様だ。

ご神格は水の神の他、農業の神、山の神、海の神。

全国の白山神社には偏りがあり、
水の信仰が深くかかわっている場所が多いようだ。

菊理媛尊くくりひめのみことは、「括る」の言葉通り、
伊弉諾尊いざなみのみこと伊邪那美尊いざなみのみこととの
黄泉の国の入り口での仲裁にあたった和合の神様だ。

伊邪那美尊いざなみのみことは火の神 火之迦具土神ひのかぐつひのかみを生んだ際に、
女性器に火傷を負い、死んでしまった。

伊弉諾尊いざなみのみことは黄泉の国に、愛する伊邪那美尊いざなみのみことを迎えにいったものの、
蛆虫のわく妻の変わり果てた姿に恐ろしくなり、
伊邪那美尊いざなみのみこともまたそんな夫を見つけ、
追いかけ、黄泉平坂よもつひらさかにたどり着いたものの、
伊邪那美尊いざなみのみことが千人岩という大岩でその入り口をふさぎ、
黄泉の国とこの世の境目で激しい口論の夫婦喧嘩を始めた。

そこに菊理媛尊くくりひめのみことが現れ、
伊邪那美尊いざなみのみことに何かを伝え、その何かに納得して帰り、
その後天照あまてらす月読つくよみ素戔嗚すさのおなどが生まれる。

この白山の白山比咩神社しらやまひめじんじゃは、神社の最上位「一の宮」。

日本の山々の頂にさえ、それぞれに神社の鳥居があるが、
白山信仰の始まりとされるのは奈良時代の泰澄たいちょう大師の開山だ。

福井生まれのこの神童は物を持たずに動かせるなど、
特殊な能力を持ったと言われる。

ある日、夢の中で白い馬に乗った女神が現れ、
私の本当の姿を見たければ、
白山の頂上へ来なさいというお告げを受ける。

弟子と共に登った泰澄は、池の中から現れた九頭龍を見る。

泰澄は「恐ろしい仮のお姿ではなく真のお姿をお見せください」
と念じると、美しい十一面観音菩薩が姿を現したという。

このお姿を手ずから彫って山頂にお祀りしたそうだ。


また道元どうげん禅師が白山権現の力を借りたとして、
毎年夏、仏教においては信徒の数が一番多いとされる曹洞宗、
福井の永平寺の僧侶は白山神社奥宮の前で般若心経を読誦する。

北陸地方はまさに「神々のおわします地」であると言える。

そんな石川の能登地方で「火」にまつわる話では「火様」があげられる。

真言宗の開祖弘法大師空海の1200年続く「消えずの火」は有名だ。

しかし市井の一般人が「火」を守り続けることは至難の業だ。

この火はいったい何のために守り続けてきたのだろうか。

火もまた穢れを焼き尽くすものだというのは分かる。

全国津々浦々の神社仏閣の中には、何かの怒りを鎮め、
あるいはそれを封じ込めるための目的がある。

石川県七尾市には、高野山真言宗小嶋山妙観院という寺院がある。

ここの七不思議の中のひとつとして、
「竹の虎」の釣り鐘の不思議が、妙観院内で記されている。

約300年前のこと、願いが叶わず入水した女性が龍に化け、
釣り鐘を何度も海に引きずり込むので、
「龍虎相打つ」の故事にならって、
全国にただひとつの「竹に虎」の釣り手の鐘になりました。
あわれな女性は、七日七夜の手あつい追善回向を受け、
安らかに成仏したと言います。

300年続く「火様」の守り、龍に化けた女性、
重い釣り鐘を海に引きずり込む…
七日七夜もの追善回向するほどとは言っても恨みではなく、
「願い」が叶わないというのであれば、
悪いものを封印したというより、
思いが強すぎて悪いものにならないように、
手厚く葬ったのではないだろうか。

想像もつかないけど、その「願い」とはなんだろう。

気になる。

どなたか「七尾300年の火の呪縛」が分かるひとはいないのだろうか。

神社仏閣は不思議がいっぱいだ。

皇祖神とされる天照大神あまてらすおおみかみが祭られる伊勢神宮にも、
持統天皇が整備したあと、明治天皇が参拝するまで、
歴代天皇はどなたも参拝していない。

ありえないと思うんだけど。

2日の朝、「お父さん、龍神を見たよ。二体いたよ」と
テレビに写っていたというので、YouTubeでテレビニュースを
アップしてる方がいて、氷見あたりから見た七尾上空の空に、
二体の黒い龍と思しきものが走って行きました。

黒龍は、古代中国の五行説では北の方角を守り、
水とのかかわりが強いとされている。

神様で仏様でも龍神様でもお出ましいただきたい。

元火が消えても、分火は細々と残っている。

「案ずるな」だから、この先は悪いことではないんだよね、きっと。




花の種じゃなくて、苗を買ってもいいですか?あなたのサポートで世界を美しくすることに頑張ります♡どうぞお楽しみに♡