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黄色の波が押し寄せつつある春*レンギョウ*連翹

自宅庭と私の花畑のレンギョウが、「黄色」をその身にまといつつある。

足元のクロッカスは目立たないので、
春を最初に広く知らしめる花と言えば、レンギョウだと思う。

桜一番乗りの河津桜が三本、絶賛開花中だが、
まだ3m以下の背丈の樹高ということもあって、
その桃色も、木肌のつるりとした赤も目立たない。

咲いているのに、気が付かない人も多い。

その点、「黄色」は緑萌え出す前に、
突如として光のように現れ、
その存在の主張たるや、計り知れない。

そのうちに緑が、黄色を吸収してしまうかのように、季節が進んでいき、
黄色はやがて野暮な色になり、黄色の補色の青紫であるとか、
夏が来ればピンクや赤に、人々の移ろいやすい気持ちが離れていく。

今の時期、陽気で明るく、子供も大人も魅了する黄色は、
希望の色であり、子供たちのおもちゃや絵本の中にもよく使われる。

ローマ時代から西洋における皇帝の色は紫であり、
東洋においては黄色だ。

海外ではブラウン・ゴールドと称されるが、
日本においては黄櫨染御袍こうろぜんのごほうと呼ばれる、
赤みがかった黄色や、黄色がかった茶色が天皇のお召し物の色とされる。

現代の感覚でいうと、紫こそが高貴な色のように思えるが、
そこには古代中国の天文学と道教の影響があったようだ。

道教思想においては、人間社会における様々な事象の変化を説明するための道筋として、宇宙における天体の運行のあり方が重視されていくことになるのですが、
そうしたなかで、例えば、
地上から見ると自らはほとんど動かず、他のすべての星々がその周りを回転しているように見える北極星が神格化されて、北極紫微大帝(ほっきょくしびたいてい)と呼ばれる至高神の一柱として位置づけられていくことになります。
ちなみに、
こうした北極紫微大帝と呼ばれる道教の神は、天地万物を支配する至高神である天帝とも同一視されていて、
古代中国の天文学においては、そうした天帝が住まう領域である天球のなかでも最も高度の高い至高の領域は、紫微垣(しびえん)と呼ばれることになるのですが、
詳しくは紫禁城の由来とは?の記事で書いたように、こうした紫微垣と呼ばれる天球上の領域は、中国の北京にある明と清の時代における宮城の名称である紫禁城「紫」の由来となった言葉でもあると考えられることになります。
このように、
道教思想においては、道教における至高神の名前にという字が用いられていることからも分かる通り、
古代中国における正色とされた青・赤・黄・白・黒の五色を差し置いて、紫色を最上位の色として位置づけるという冠位十二階における色の選定のあり方と同様の傾向を見いだすことができると考えられることになるのです。

冠位十二階において紫色が最上位の色である理由とは?陰陽思想と儒教思想と道教思想における色彩の序列関係の違い | TANTANの雑学と哲学の小部屋(information-station.xyz)

日本では603年に聖徳太子によって制定された、
最初の「冠位十二階」と呼ばれる最初の冠位制度において、
紫・青・赤・黄・白・黒の6色の濃淡の十二色が当てられて区分けされた。

私は白からピンク、紫に至るグラデーションが好みだ。

だけどそれでは味気ないので、夏にはビビットカラーの赤や、
秋にはビタミンカラーのオレンジも入れたくなる。

黄色は白と組み合わせて爽やかにはなるが、
色の配列を乱すので、交わらせるというより、単体で好きにさせる。

なんでもかんでものごった煮のミックスには、
恰好のフォーカルポイントになる。

黄色という色は不思議だ。

信号の黄色のイメージがあるので、
( 老齢になったら黄色の車でもいいかも )と思ったら、
事故に逢う確率は結構高いのだという。

マーケティング上だと黄色の文字は不快感を与え、
見分けがつきにくい、背景に溶け込む色だと感じるらしい。

お買い得セールのポップは赤文字があってこそなの?

良いことはないかと検索したら。。。

★左脳を刺激し論理的思考を促す。
★好奇心を刺激する。
★現実を直視する。
★自己肯定感を高める。
★コミュニケーションを促進する。
★不安や恐怖の時にやすらぎを与える。

一方で、黄色い薔薇は恋人に贈ってはいけないと言われるように、
その花言葉は「嫉妬」などのネガティブ要素がある。

どうやら西洋の歴史や宗教観において、
裏切りや不幸を象徴する色とされている。

例えば。。。
★精神状態によっては不安の引き金になる。
★不自然な感情を許さない。
★感情から切り離す。

ということから考えると、
黄色の好きな人は、論理的で健康な考えを持ち、
コミュニケーションが得意分野で、
黄色の苦手な人は感情を優先し、天邪鬼で、時に臆病で怖がり、
ひとりの時間も大切と思うタイプなのでは。

私はそうだ。

黄色は嫌いではないが、苦手寄り。

春は黄色の圧に負けそうになりながら、必死で暮らしてる。

花の種じゃなくて、苗を買ってもいいですか?あなたのサポートで世界を美しくすることに頑張ります♡どうぞお楽しみに♡