見出し画像

「弱さ」につきあってくれる3曲 #スキな3曲を熱く語る

プロフィールに「音楽しか友達がいない」と書いているのだが、これは結構本気でそう思っている。「私、音楽しか友達いないんで」と、とある人に言ったところ「そんな寂しいこと言って…」と失笑されたことがあったが、「いやいや、結構楽しいよ」と思ったりもした。笑。

誰しもそうだと思うが、色々な自分がいる。たまに隠せずに本当の自分を露呈させてしまうこともあるが、人間は一人で生きている訳ではないので、相手に合わせたり・合わせてもらったり、自分を隠したり・隠されたりして生きている。

しかし一人で音楽を聴いている時間は、完全に自由な時間(空間)だ。
身勝手な考えやワガママ、自己中心的な考えにも付き合ってくれるし、弱さ・弱みを見せても「まぁそんなこともあるよね」と言ってくれる存在が音楽であり、少々気持ち悪い言い方をすると、何を言っても全部受け入れて、何があっても見放さない、私のことを知り尽くした親友のような存在だと思っている。

今日は、「頑張れ!」と直接的なコトバで励ましてくれるというよりは、自分の弱さ・脆さ(モロさ)に寄り添い、「ま、そんなコトもあるよ」「ま、いいんじゃない?」と私の心の中にある肩を撫でてくれるような曲を3曲ウザがたりしたい。

1.The ピーズ  /  生きのばし

►YouTube
https://youtu.be/-oH4gANyeBU
►歌詞
https://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-170607-185

これが聴きたくなったら、ちょっと疲れているバロメーター。お恥ずかしい話だが、この曲で何度涙したかわからない。今はもうパブロフ反応的に、イントロの「ジャ・ジャーン」というアビさんのギターだけで涙腺が緩むようになってしまっている。笑。

改めて歌詞を見返してみたが、ハルさんはなんでこんな歌詞が書けるんだろうか。この直接的な表現ではなく、アンニュイな遠回しな物言いだからこそ、いろんな自分の心にフィットし、否定も肯定もせず、ただただ受け入れてくれる感じがするのだと思う。

捉え方は人それぞれになると思うので、あまり詳細には記載せず、私がグッとくる歌詞の部分を抜粋して紹介を終えたい。

■くたばる自由に 生きのばす自由
■乾け センタクもん  で また明日  どこまでもぬるい景色
 今にみろで過ぎていく
■あの日あの空を拝めるのは あの日のボクらだけ
 精々 生きのびてくれ

2.The ピーズ  /  このままでいよう

►YouTube
https://youtu.be/3DqfTVyUq0U
►歌詞
https://petitlyrics.com/lyrics/20470

「私、変わります!」なんて言うことは誰でもできるが、実際に自分を変えていくコトは、なかなか根性のいることだ。これまで生きてきた年数分の自分のやり方を全て手放す必要がある。

■でも ぼくは何もできない
 このままでいよう
■いつまで このままでいたいんだよ
 仲間はみんな いい奴だよ
 (ah-)何もできない
 夕焼け空がダイダイ

変わります、でも、変われなかった。
でも、やっぱり変わります。でも、変われない。
みんないい奴なのに、空でさえ夕方になったらダイダイ色に変わるのに、自分は何もできない。ま、それを繰り返している自分のままでいいんじゃない?と、言ってくれているような気がして、心がいつも軽くなる。

楽曲としても、短尺の中にしっかりエモイ部分もあり、とても好きだ。

”夜更かしを辞めて朝型人間になりたい”と思って早三カ月。本日もおかしな時間に仮眠をしてしまったので、恐らく夜更かしとなる、変われない私に優しい曲だ。笑。

Theピーズは他にも良い曲がたくさんあるので、ぜひぜひ、聴いていただきたい。「私、ピーズが好きなんです」「え?BZ?」と聴き返されることのない日が来ることを望んでいる。笑。(私の活舌の問題もあるかもしれない)

3.ザ・フォーク・クルセダーズ  / 悲しくてやりきれない

►YouTube
https://youtu.be/kP4oluZmjzA

この曲を私が聴いたのは、なんと中学生。ラジオで「懐かしの名曲特集」みたいな特番があり、そこで初めて聴いた曲だ。

ラジオっ子だった私は、カセットテープにこの曲をたまたま録音しており、それはそれは聴いた。なんてキレイな曲なのだろうと思った。また大人になって改めて聴くと、以下の歌詞に激しく共感する。

■このやるせない モヤモヤを
 だれかに告げようか
■この限りない むなしさの
 救いはないだろうか
■このもえたぎる 苦しさは
 明日もつづくのか

結局、悲しさや苦しさから抜け出すことができるのは自分自身で、最後は自分で解決するしかないのだ。「だから、悲しいときは、やりきれない思いをもってて当然」と、凹む自分を全力で肯定してくれる。

無理に「乗り越えなさい!」などと励ますのではなく、ただただ同調してくれるような曲が逆に活力になることもあると思う。特に何か失望するようなコトが無くても、たまに聴きたくなる一曲で、聴く度にまるごと今の自分を受け入れてくれるような気がする曲だ。ぜひとも聴き継がれていって欲しいなと思う。

最後にもう1曲。

まだオリジナルの音源はないのですが、手伝いをさせてもらっている「徳網正宗」の「悲しい心」という曲も、とても良いのでこちらもぜひ聴いていただきたい。とても良い歌詞です!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?