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他者に好きな音楽を勧める、というコト。

以前、友人に「他人に、”これ、オススメだから聴いてみて!!”と言ってCDを渡されるとさぁ、好みじゃなかった場合に困るよね」と言われて、ハッとしたことがある。確かにそうだ。

さらにその友人は「このCD、多分好きだと思うから良かったら聴いてみてよ。でも好みじゃないかもよ」という前置きを丁寧につけてから、CDを渡してくれた。「普段、他人にこういうことはしないんだけどね、あなたになら」と言ってくれたことも覚えている。嬉しかった。


また全く別の友人と話している時に「音楽って最終的には好みだよね」と言ったら、その友人はとても不機嫌な顔になり、「そうかなぁ。そんな一言で片づけられちゃうものかな」と怪訝そうな声で言った。

自分が好きなものを、「好みじゃない」って言われるのは、多分多くの人が嫌だと思う。しかも仲が良かったりすると、余計にだ。「え、わかってくれないの?!」と思うだろうし、自分自身も不快に思ったことがある。


でも、そんなもんだと思う、音楽って。

って書くと、音楽を軽いもの、と扱っているように感じるかもしれないが、全くその逆。音楽は不思議だと本当に思う。

今は好きじゃなくても、5年後に突然好きになったり、ライブでみたら好きになったりとか色々なパターンがある。また自分が好きなアーティストが細かにその楽曲について説明をしていて、その視点を持ってきいてみたら、その曲の素晴らしさに気づいて好きになったり。どこで、どう化けるかわからない。


タイムリー(いや、ちょっと遅いか)なところで言えば、松原みきさんの「真夜中のドア」の再ヒット。


謎のバズり方をしたという話をきいて、一回聴いてみたものの、最初は「ふーん」という感じだった。しばらくして「ねぇねぇ、これ、流行ってるらしいよ」と友人に紹介しながら聴いたのが2回目。

それっきり聴いていなかったのだが、なぜか定期的に頭の中に流れるようになり、今は週一回は必ず聴いている。「あぁっ!聴きたい!」となってしまう。

ウチにはTVは無いので、TVからこの曲が流れる=無意識に入り込むコトはまずない。脳裏に焼き付くってやつだと思う。楽曲がとてもしっかりできているということもあるのだろうが、林先生のメロディラインと松原みきさんの声が頭にこびりついて離れない感じだ。

やっぱり音楽は、どこで、どう化けるかわからない。

私がいいと思った音楽が、必ずしも全ての人が良いというとは限らないが、私がいいと思った音楽は、やっぱりいいので、お勧めしていこうと「真夜中のドア」で思った私でした。

ウザくはならないように気を付けます・・!

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