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自分から誘えない人。

数年に一度だけ遊ぶ友人がいる。友人になった当初は、本当に仲が良くて、月に1~2回は遊んでいた。映画に行ったり、ライブにいったり、呑んだりとよく遊んでもらっていた。

その後、私自身がバタバタしていて、なんとなく2~3年位空き「あ、そういえば、元気かな?」と久々に連絡し、久しぶりにごはんへ。

帰り際、その友人が「今日楽しかったな。また、遊んでやってもいいぞ。次はあんまり期間空けるなよ」と言ってきた。「何なんですか、その上から目線!!」と笑いながら別れた。


その言葉の意味が、1年後にわかった。というか、思い出した。

そうだった。
その人は、自分から人を誘えなかったのだ。すっかり忘れていた。


それを思い出したタイミングで「久しぶりです。ご飯でもどうですか?」と誘ってみた。即時「おけー」と返事が返ってきた。笑。


しかし、なぜ誘えないのだろうか。
「面倒くさい」という回答はありえない。いつもその友人がお店を予約してくれるからだ。そういう面倒なことは、自らしてくれるタイプの友人だ。

では、なぜ?

「前から訊いてみたかったんですけど、なんで自分から誘えないんですか?」

「自分なんか、みんなを誘うに値しない人だと思っているから」


これには驚いた。
みんながそれぞれ夢を追ってあれこれ行動している中で、明確なヴィジョンもなく生活していて…ということだった。でもビジネス的には私より遥かに成功しているし、経済を回している。

そんな深い事を考えていたなんて。
流石、私の友人だと思ってしまった。

コロナの影響もあってまた2年位空いたので、ぼちぼちご飯でも、と久々に誘ってみた。信じられない速さで、「おけー。店はどこがいい?」と返事がきた。笑。元気そうだ。


次回会ったら、また同じ質問をしてみようかな?と企んでいる。
私がじーんとした返答は、一時の思いつきで「いやー、誰か誘うのって面倒じゃん」と返ってきたりして。笑。

まー、もしそうだとしても、これからもたまには遊んでもらう予定です。

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