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#12 読書記録:わからないままに、本を読むという体験 ―「利他」とは何か

久々に、理解できない本を理解しないままに読み切った。
読み切ったのは、ひとえに参加している読書会の課題図書になったからであって、一人で読んでいたら途中で本棚に戻していたに違いない。

内容は表題の通り、「利他」とは何か。について、著者に名を連ねている5人がそれぞれ論じている。興味がある人はぜひ。
理解できずに諦めたところが多々…第二章辺りまでは理解できたが、三章で怪しくなり、四章(国分さん)は全く歯が立たなかった。

一文ごとの意味はある程度理解できているはずなのに、全体として何を言っているのか、何を言いたいのかがよくわからない。言いたいことはわかっても、今論じられていることがどのようにテーマである「利他」に絡んでくるのかがわからない、結論付けられているがその結論に至った道筋がわからない、紙面に?マークが飛び交っている…

振り返ってみると、最近、わかりやすい本、自分が理解できるところまで降りてきてくれる本だけを、無意識に選んで読んでいたということに改めて気が付かされた。反省しきりである。
今回、意味を理解できずに、無理にでも読み進めるという読書体験自体が久々だった気がするが、なかなかに気持ち悪くて、なかなかに面白いものだった。解けない謎的がずっと頭の片隅でとぐろを巻いているような。

「よくわからない」ことをよくわからないまま置いておくのは、エネルギーを使う。この本もかなり読み進めるのにエネルギーを消費した。加えて、本を読んでいるときは「ある程度は理解しないといけない」という変なプレッシャーも感じている。
そういうあれこれを全部取っ払って、こういう読書をもっと素で楽しみたいなと思う。
課題図書として挙げてくれた仲間には感謝。他人に進められる本はこういう出会いがあるから面白い。


全く別の話…ここのところ、忙しすぎた。noteもいくつか下書きはしてあるけど、アップロードまで至らず。執筆も環境が整うまで少しお休み中…
リハビリがてら読書記録をアップロードします。


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