好きな人の好きなものを知るのが好き

2018.11.14

夜から同期のヒナ子と合流。
寒いのに素足にサンダルでヒナ子は来た。
ああ、ヒナ子のことが好きだなと思った。
「寒い寒い」と言いながら、ファストフードをテイクアウトして公園で食べようと言ってきた。
ああ、ヒナ子のことが好きだなと思った。
喋ることに夢中でソースが口から大量にこぼれ落ちた私を見て「不愉快」と一言だけ言った。 
ああ、ヒナ子のことが好きだなと思った。
私が悩み事を相談すると、長い話を最後まで聞いてくれた後、「最終的に決めるのはなおこだからね。」と一言だけ言った。
ああ、ヒナ子のことが好きだなと思った。

私はヒナ子が好きだ。

ヒナ子の家に着くと、ヒナ子の好きな曲を流してくれた。


好きな人がその人の好きなものについて話しているのを見るのってすごく楽しい。
好きなものについて話している時って、みんな本当に良い顔をしている。
今までそんなに興味が無かったことでも、その顔を見ると、ちょっと興味が湧いてくる。
自分の趣味が違って、好きな人の好きなものを、自分は好きになれなくても、好きな人について前よりももっと知れた気がして嬉しい。
好きな人の輪郭が今までよりも、もっとはっきりする感じ。

私は嬉しくなって、自分の好きな曲を流した。

好きな人には自分の好きなものも知ってもらいたい。
好きな人には、自分の好きなものを知ってもらった上で、自分がどんな人間か知ってもらった上で、一緒に遊んでくれるのか、それとも会いたくないと思われるのか、自分とどういう関係性を築くのか選んでほしい。


音楽を聴いたり、話したりしていると朝。
お腹が減って二人でコンビニへ。
ヒナ子のおすすめのサンドイッチを買った。
ヒナ子はサンドイッチをトースターで温めた。中に入ってるチーズが溶けて美味しいらしい。
面倒くさがりの私は普段絶対にやらないこと。
せっかくなので私も温めてみた。
旨い。めちゃくちゃ旨かった。
今度からは私も温めてみよう。

と言いたいとこだが、私は絶対にやらないだろう。
私は美味しいよりも面倒くさいが勝ってしまうタイプなので。

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