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聡明である、ということ

"聡明"とは、賢い、知識がある、頭が冴えるといった意味の言葉ですが、"聡明"の「聡」の漢字について、作家の原田宗典さんがエッセイで書かれていたのが教訓のように記憶に残っています。

「聡」の漢字を分解すると「耳」と「公」と「心」になりますよね。
公(おおやけ)の心に耳を傾けること、それがかしこいってことだよ、と説かれていました。
この話には続きがあって、「聡」の漢字から「公」を取ってしまうとどうなるか。
公(おおやけ)ではなく、すなわち自分の心だけに耳を傾けること、それによってできる漢字は「恥」なのです。

漢字をふと眺めた時、そこから学ばせてもらうことがあります。
昔々の中国で作られ、海を渡った先の日本にも伝わり、長い間使われ続けてきた漢字というツールには、単なるツールではないたくさんの知らない含蓄や教訓が眠っているのでしょうね。


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