罪と罰と愛と憎悪と(映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』感想)
⚠️この記事は「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」のネタバレを含みます。ご注意ください。⚠️
やあやあどうもあやめです。
昨日ですね、公開2日目にして観てきましたよ！バスカヴィル家の犬！
動機としては完全に推し様(椎名桔平さん)目的なんですけど、いや〜良かったな〜！！頭悪いので謎解きとか深い考察とかは全くできません純粋に楽しんでただけです()
ちなみにドラマ『シャーロック』の方は見てなかったし原作の小説も読んでない状態で観たんですけど、個人的には充分楽しめたんじゃないかなと思います。もちろんドラマ見てた方がメインの獅子雄さんと若宮くんの関係性とかこれまでの経てきた時間、経験だとか、そういうのも分かってるうえで観れるのでさらに面白いんじゃないかと思いますけどね。
映画観て興味湧いたので配信してほしい！！！！TERASA様！！！！ネトフリ様！！！！U-NEXT様！！！！お願いします〜〜〜〜！！！！
※一応タグ付けてますがこの記事はしっかりネタバレ含むので、まだ観てない方はお気をつけくださいませ〜！！
あらすじ
いつも通りまずはあらすじからといきましょう。
公式サイトの引用だしネタバレ記事なので恐らく知ってるとは思いますが、ストーリー思い出す用にどうぞ。
あらすじ
瀬戸内海の離島。日本有数の資産家が、莫大な遺産を遺して謎の変死を遂げる。資産家は死の直前、美しき娘の誘拐未遂事件の犯人捜索を若宮に依頼していた。
真相を探るため、ある閉ざされた島に降り立つ獅子雄と若宮。二人を待ち受けていたのは、異様な佇まいの洋館と、犬の遠吠え。容疑者は、奇妙で華麗な一族の面々と、うそを重ねる怪しき関係者たち。
やがて島に伝わる呪いが囁かれると、新たな事件が連鎖し、一人、また一人消えてゆく。底なし沼のような罠におちいる若宮。謎解きを後悔する獅子雄。
これは開けてはいけない“パンドラの箱”だったのか？
その屋敷に、足を踏み入れてはいけない−− 。
終わらない謎へ、ようこそ。
キャストの話
ポスターだけ見りゃもうわかる。
めっちゃ豪華なやつやん。やべえやつやん(褒め言葉)。
私は個人的に4月にやってたドラマ『桜の塔』でｸｳｯｯｯｯ………！！！！！(感情を噛み締める顔)ってなってたので広末涼子さんと椎名桔平さんが出てるってだけで最高。
しかも屋敷の使用人(執事)だよ？？？？執事って……いいよな………………(定期的に執事にハマるオタク)
音楽の話
ストーリーより先に音楽かい！って思ったでしょ？
いや、でも実際マジで音楽良いんですよね。
初めの方の繊細なストリングスの曲だったり、ピアノがメインの曲だったり、(音楽は全く詳しくないからあんまりどうこう言えないけど)クラシックな感じがお屋敷っていう舞台とか全体的に仄暗い雰囲気のこの作品に合ってるように思った。溶け込むというより寄り添う、みたいな？
批評の話
「シャーロック・ホームズ」って名前を聞いて純粋に想像できるのはミステリー、謎解きみたいなイメージだと思うけど、この作品はどちらかといえばかなりヒューマンドラマ寄りで、ミステリー要素は少ないと思う。
私は最初に言った通りドラマの『シャーロック』見てないうえにミステリーの考察マッッッジでできない人間だから率直に単発のヒューマンドラマとして観てたから楽しめたってのが大きいのかな。
終わった後にTwitterとかで感想見たりしたんだけど結構賛否両論あるみたい。泣いた人もいればクソ映画って言ってる人もいるような感じだった。
私は泣きはしなかったけど良かったな〜と思った、もう1回観たいです。()
ストーリーの話
⚠️ノベライズ版の引用も含まれていますのでまだ読んでない方はご注意ください⚠️
⚠️ストーリーを振り返りつつ限界オタクが叫び散らかしてるだけの乱文＆ド長文です。ご注意ください⚠️
ノベライズ読みながら書いてるんだけど結構加筆されてるな？？？？行動の描写がさらに細かくなってるしセリフがちょっと増えてる。
映画とノベライズ混ぜて思い出しながら書いていきます。
何回も言うけどミステリー、トリック要素は結構薄めと言っていいと思う。最初んとこで若宮くんがヴィルに引っ掻かれたのとかも途中でなくなったからあんまり回収されなかったし。度々伏線薄いかな〜って思ったとこはあった。
馬場……馬場杜夫……メチャクチャかっこいいな…………出てきた瞬間やった〜〜〜〜〜！！(心の中でスタンディングオベーション)
馬場56歳！！！！！桔平さんとほぼ一緒(57)だ！！！！！というか撮影してたの去年だから一緒にしてたってこと？？？？？そういうこと？？？？？？？？()
馬場ほんと何しててもかっこいいよ……最初に画像出たときは黒のコートみたいなの着てて中わかんなかったけどメガネにウィングカラーシャツに黒のアスコットタイみたいなクラバットみたいなネクタイにベストって、最高すぎない？？？そんで脚長いから余計に映えるんだよね……
紅茶出す馬場 白手袋つける馬場 お肉切ってる馬場
映ってる時ほんとず〜〜っとニヤけてたかもしれない かっこよすぎて…………執事キャラも好きだし…………()
感情無いわけじゃないけど起伏があんまりなくて割とずっと淡々としてんな〜と思ってたのが後に繋がってくるから……じわじわ効いてくる毒タイプみたいな……そこがいい あんまり感情出さないキャラクターも似合うし……
ありがとう西谷監督………………桔平さんをキャスティングしてくれて…………………(合掌)
同監督の作品で次は9月に『沈黙のパレード』に出るらしいので観ますよ。楽しみ〜〜〜〜ッ
ヴィルかわ……ふわっふわのもっちもちでかわいい……
人によっては最優秀賞なんて言われたりもしてる。
実際おま……ほんとに犬か？！？ってなるくらいの演技力(？)の高さを見せてくれる。そしてかわいい。とにかくかわいい。基本的に穏やかな性格なのにみんな振り回されてんのがかわいい。最後生きてるっぽくて安心したよ、犬虐映画苦手な方安心して！！！多分生きてる！！！！
地震の時に獅子雄さんが熊の剥製見てたのってその後の魔犬のくだりに繋がってたのね？！映像だとよく分かってなかった ノベライズ読んでやっと理解できたわ…
若宮くんがお風呂覗くシーンの馬場、最後の方まで見ると……………………うわ〜〜〜〜〜ッ！！！！！(余韻)
捨井さんについてもなんか書きたかったんだけど如何せん印象が薄くてなあ……千里と「紅」の幼少期もそれほど描かれてるわけじゃないし、紅が好きだけど最近冷たくて振り向かせるために脅迫状送ってんだなあってくらいしか……()
紅の源氏名のベリルって宝石(鉱物)の名前なんだけど石言葉としては「若さ」「幸福」「耐える愛」「美」てのがあって…………………………紅ちゃん………………！！！！
千里が死んだ時紅と馬場が「疲弊してる」のｸｩｯ…………………………！！！！！！！馬場の感情が見れるッ……………………！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
馬場の部屋…………馬場がサバイバルナイフ研いでるのでキャ〜〜〜〜〜〜ッ！！！！！カッコイ〜〜〜〜〜〜ッ！！！！！(頭の中のオーディエンス爆湧き)
これは多分ノベライズの遺書シーンでしか書かれてなかった気がするけど、若宮くんを部屋に入れた時の「今の私には十分な広さです」が「罰を与えられて地下室に移された」ことを示しててｸﾞｱｧｯｯｯてなったよね。受け入れてんだ…………そういうの大好き(闇のオタク)
紅がくれた絵飾ってんのもほんと大好きだしそれを若宮に指摘されて笑顔になんの……………ｱｷﾞｬｰｰｰｰｰ！！！！！感情の薄い男が！！！！！笑ったーーー！！！！！！！
解明パートに入ってからは比較的サクッと犯人分かったよね。そこから話がどう動くか〜みたいなのが大半を占めてて、それはこの作品がヒューマンドラマ寄りだからなんだろうけど。
というかめちゃくちゃあっという間じゃなかった？！テンポ良くてのめり込んで気付いたら終わってた……
狂犬病ウイルスがダートムーアから仕入れられたって説明、ノベライズだとチンピラがトカレフ持ってたとこで出てたけど映画出てたっけ？？？というかトカレフなんか持ってたっけそもそも……？？？？？印象薄すぎて全然覚えてないな。ノベライズの方がかなり前後の繋がりが分かりやすくなってんのね……
ノベライズ版、世良の「人殺しちゃだめでしょ」の後の「愛娘を取り戻すことに必死になりすぎて、人としての常識を失っていたことに今更ながら気づかされた。それと同時に、なぜ自分たちだけが常識を外れていたことを咎められるのか、あまりにも理不尽な運命に唾を吐きかけたい気持ちだった。今回の計画が終われば理不尽から解放されるはずだった。」
↑ここの描写があまりにも良すぎる…………人間臭くて…………確かに蓮壁家の人たちは死にこそしたけど咎められたことはなかったもんなあ……両親と息子はとんだクソ野郎だったけど…………
「転寝で娘を失った」ってワードは同じでも中身が全く違うんだよなあ 奪った家族。奪われた家族。ほんの少しのきっかけで、たった一つの間違いで、取り返しのつかないほど大きな憎しみが生まれてこの物語に結びつくの、ほんとに…………辛………………………………エグ…………
紅が碧海だと知らされるところ、映画観てる時は碧海に「戻った」感覚だったんだけどノベライズ読んでるとパラレルワールドになってしまった「碧海の少女時代」を"紅が"追いかけてるみたいな表現でめちゃくちゃしんどかった。
碧海の「私、悪くなかったんだね」ってセリフ、「千里しか存在してなかった」ことを「全部私が悪いんだと思ってた」のが全部憎しみに変わって、それが遺産を奪うみたいな方法じゃなくて蓮壁家の殺害っていう復讐に変わったんだろうなあと。暗い子供部屋で笑う後ろ姿に壊れちゃった感がめちゃくちゃ出ててうわ〜〜〜〜〜〜！！！！！
というか自分が目を離して殺してしまって人の子誘拐したうえ「可愛くない」「愛せない」はあまりにクソすぎんか？？？？？？？
序盤の見積もりしてるところの依羅の「実際育ててみると、早く巣立ってほしいって思うものよ」とか、全部知った上でのこれは…………クソ！！！！！(口悪ぅ)
「親らしい事は、これからの人生でするべきです。子供の罪を被るのが親ではない」
これ完全に最後のフラグになっててくっそ〜〜〜〜！！！！！(悔し涙)ってなっちゃったよね。
馬場が紅の部屋に行った時、ノベライズでは「さようなら、紅ちゃん」って書いてあるんだけど映画だとここ何も言ってなかったよね？！？！？！ロープとランプ持って紅のこと黙って見つめてたよね？！？！？！？！
ほんでずっと「紅さん」「お嬢様」って呼んでたのに最後の最後で「紅ちゃん」………………………紅ちゃん…………………馬場〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！(好き)
獅子雄さんの「蘇生しろ」で依羅が死んでるのはわかったけど首を絞められてるのは回想行くまでわかんなかったな……カメラアングル遠かったし。ここもノベライズだと細かく書かれてるね。脳内情報の補填にちょうどいいわ、ノベライズ…帰りに買ってよかったな……
獅子雄さんが依羅の部屋出た時にまさかとは思ったけど、馬場、死んでる〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！！
少し前に見た他の某作品(タイトルは出さんけど)でも死んでたんだよな……やたら死ぬじゃんこの人ォ……
なんか知らんけど推し死にがちなんですよね。闇のオタクだからかな。ちょっとニヤニヤしちゃった。
獅子雄さんが右手に触れる画がメチャクチャ綺麗だった。どうにもならなくて叫ぶ獅子雄さん……「0点は俺だった」………………しんどすぎないか…………？？？？
ノベライズ、遺書のとこだけフォント違うの馬場の達筆具合が出てて上手いな…………
あとこれは私が芸大生だから紅(碧海)に所々重ね合わせて観てて(？)そう思っただけなのかもしれないけど、「小さい頃に"紅が"描いて馬場に渡した絵」の裏に遺書を書くっていうのがただ単に自分の遺書、追憶の終わりであることだけじゃなくて、遺書の最後の「紅が、碧海として、これからの人生を幸せに歩まれますように」で「蓮壁紅という1人の女の子の死」を表してる感じもして……………………馬場…………幸せに生きていって欲しかったよなあ！！！！！！！！！碧海ぃ…………………………！！！！！！！！！！！！
馬場の過去回想〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！馬場の出番めちゃくちゃ多くてオタク嬉しい……円盤買うね……
かっちりしたスーツもやっぱり似合うんだから……前髪固めてないのも好きだ〜〜〜〜かっこいい好きだ〜〜〜
CMで切り抜かれてたシャベル持って膝ついてるシーン、服装何となく違うなと思ったらここで出てくるのね……
完全に蓮壁家の色んな事件にただただ不運にも巻き込まれちゃった可哀想な立ち位置でもうさあ……こんなん20年も(蓮壁家なんか紅以外とち狂ってるヤベ〜人間しかいないから実質) 1人で隠したまんまにしてたんだよね……あまりに可哀想がすぎない？？？なんの罪もない紅をこんな境遇にさせてしまったのは自分と依羅のせいって言えないまま紅の親代わりとして暮らしてるのも……どんだけデカい闇抱えたら気が済むんだよ馬場！！！！！！！！！好き！！！！！！！！！！！メチャクチャ好き！！！！！！
遺書の「奥様は行動の自由を奪われ、私は精神の自由を奪われた」はマジでメチャクチャ頭ん中でオーディエンス湧いた(闇のオタク)。そんなん……そんなん…！！！！！
映画観てる時は精神の自由をって何されたん…？？って思ってたけど秘書から使用人になったのがある意味軟禁状態だったってわけね。なるほどね。なるほどね！！(喜)
この時の肩すくめてる？馬場がたまらん可愛いんだよな みんな見た？ちゃんと見てた？かわいいよね？？？
そんで感情があんまりなかったのはこの辺で心がちょっと死んじゃったんだろうなと気付かされる。
馬場が依羅の首に手をかけた時の、あの全てを受け入れたような表情が堪んなかったですね。依羅からすれば馬場は共犯に「させてしまった」相手みたいなものだし…
いずれこうなることも分かってたのかもしれないな。
馬場が依羅の首絞めるのと自分をロープで首絞めるのと両方見ちゃって……いいんですか……？！？！欲張りセットすぎないか？！？！きっと周りに観客誰もいなくて自分1人だったら飛び上がって喜んでたよ私 とんだ欲張りセットだ…馬場のシーンことごとく私に刺さるの何？？？？ありがとうございます………(？？？？？)
「三人の殺害と、二十年前の誘拐について」
↑既に三人のうちの二人は紅が殺したことが判明した後だったのが辛いよなこれ……「全ての計画は私が実行しました」「娘を殺人犯にするわけにはいきませんでした」って文章を「馬場が殺したのは依羅だけ」って分かってる状態で聞くのなかなかエグかったな…………
冨楽家3人が川の字になるシーン、ノベライズでは「朗子は、このまま碧海が目覚めなければ、この時が永遠に続くかもしれないのに、とも思った」って書いてあってさあ……………
碧海の目が覚めたら出頭するって誓ってたし、全部が終わりに向かってるいちばん穏やかな時間だった。
窓からの光と微笑んでる夫婦、真ん中で眠る碧海、この画面があまりにも綺麗で……そりゃ永遠に続けばいいとも思うわ…………
この後の車のシーン、ノベライズだと結構順番入れ替えられてるよね。遺書渡された場所とか捨井とすれ違った場所とかかなりゴチャゴチャになってる。
あと捨井が持ってた花束ってバラだったっけ…？？記憶が正しければチューリップのような気がしたけど。そこの辺詳しくないから調べるかあ…なんか違いがあんのかね？
3人の最期のとこ、ノベライズの描写めちゃくちゃ細かかった。碧海の笑顔は初めて両親から与えられた愛に対する喜びであり、復讐の終わりでもあるんだよね。
若宮くんの言ってた「親らしいこと」って………ッ！！！
そして壊れた碧海のこの屋敷や蓮壁家もろとも終わってやろうみたいな意志が……ｸｩｯ………(噛み締める顔)
屋敷崩壊全滅オチなんてそんなのアリ〜〜〜？！？！？！ってなったとこはあるけど、獅子雄さんの「魔犬として生きる運命を、自分自身の手で止めたんだ」に対する若宮くんの「もう苦しまなくていいんだな」が優しくて切なくてもうさあ…………全滅オチは全滅オチなりに良いとこあるよな…………ありがとうございます…………(？？？？)
ノベライズ「無理矢理前を向くことで悲しみに蓋をしようとした」←ここ好き……………………………碧海だけじゃなく恐らく捨井も死んだだろうし、若宮くんが碧海を想う気持ちを消化じゃなく「蓋をしようと」してんのが堪らんのよ……
最後の募金のシーン、ノベライズだと小銭から1万円札に変わってたな あと小暮さんの「お迎えに来ましたよ」的なセリフがなくなってた。
「江藤は入れかけた新札を手元に引き戻すと、香典を包む時にそうするように真ん中に折り目をつけ、募金箱の中に収めた。」←蓮壁家と冨楽家、あるいは父親への弔いの意味なんだろうな……終わり方的にはこっちの方が好きかもしれん。
はい。すみませんメチャクチャ長くて…読み返しながらだといっぱい書けちゃった。
千里、世良、捨井、小暮さんあたりについて全然書けなかったんすけど…私の印象にはあんまり残らなかったんで…この方たち好きな人いらっしゃったらすみません()
いやマジで……馬場にはめちゃくちゃ萌えたし……もっかい観たい。いや、観るわ。2回目行きます(強い意志)。最高でした。ありがとうございました。(雑な締め方)
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