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noteが教えてくれた、「与える」の精神

「与える喜びを知りなさい。」


これは以前私が尊敬する方から言われた言葉だ。
すっかり脳の奥底にしまいこんでしまっていた言葉だったのだが、最近あることがきっかけで、再び思い出すようになった。


そのあることとは、「ブログ」だ。
1か月ほど前から、私はブログを書き始めた。
最初は、自分が日々感じたことを書き留めておきたい、という日記ぐらいの感覚で始めた。始めたころは、自分の考えをありのままに表現できるのがただただ嬉しかったし、毎日何を書こうかと考えるのが楽しかった。


だが、数日経って私の心に現れ始めたのは、「誰かに読んでもらいたい欲」あわよくば、「スキをもらいたい欲」だ。


いろんな方のブログを見ていると、フォロー数よりフォロワーの数が多い方や、フォロワー数よりも断然スキの数が多い記事をたくさん見かける。それを見ると私も心のどこかでいつか自然と増えるだろう、そんな気持ちでいた。



だが、現実はそうではなさそうだ。
私は現在、路上ライブから出発するシンガーソングライターような気分になっている。誰も聞いてくれなくてもひたすら歌い続け、一からよじ登っていく感覚だ。
ブログを書けば書くほど、その下積み時代を乗り越えて世間に認められるようになった人たちの凄さがほんの少し、分かるような気もする。





じゃあ、フォロワーを増やすには?スキをもらうには?
いろんな記事やネットで検索して調べたが、どれもが共通していたのは、

「まずは自分から与えること。」


与えずして人からもらおうというのは虫が良すぎるという話だ。
結局、私はフォロワーを集めることやスキをもらうことばかり考えていて、自分がフォローしたりスキをしたりして、相手に全然関心を向けていなかったことに気づいた。





誰かに挨拶をしてほしいと思うなら、まず自分から挨拶してみること。
相手に本音で話してほしいと思うなら、まず自分が本音で話すこと。
関心をもってもらいたいなら、まずは自分が関心をもつこと。
人に愛されたいと思うなら、まず自分から愛してみること。

よくよく考えてみたら、何においてもこの「与える精神」が大事だ。

誰かのプレゼントを選んでいる時、私たちは喜びを感じるし、
誰かに片思いしている時が1番楽しいともよく耳にする。
これも全部、この「与える精神」から来ているのではないか。





もしかしたら、与えたとしても相手から何も返ってこないことだってあるかもしれない。
その時に与えることを辞めない人が、結局いつか実を結び、多くの人から与えられる人生に変わっていくのだと思う。


多くの人からスキをもらっている方、フォローされている方も、決して最初から多かったわけでもうまい文章を書けたわけでもないはずだ。





このnoteが、今までにぶち当たったことのない壁を与え、自分の高慢さを教えてくれた。
いつか私も、たくさんの人が自然とスキしたくなるような、魅力的な感性と言葉で文章が書ける人になりたい。


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