di ・ stance
ある日 川端少年はしこたま悩んだ
セックスしちまうとココロが遠のく
体温が伝わるほど言葉が伝わらない
実際に近づけば想像以上に離れてく
そんなことを文学に仕立て上げるなんざ
ポルノですよポルノ
緊縛された三島文士は叱りつけるものの
首を切り落としてもらって皮一枚繋げる虚弱児には
何も言われたくありません
と返されるため 沈黙の内に鞭に打たれるほかなくなる
実は 痛みの無内容が好きなのだ
おはなしにもなりませんおはなしに
芥川は席を立つ一足先に そして正しい
死姦はどうだい楽しいかい
安部公房が上から覗き込んでいる
たぶん世界を 愛を知らない建築家みたいな手つきで触ってる
彼らからは生活臭がしませんね
そしてブサイクです
ヘミングウェーあたりがそんなことを言う
そうさお前はダンディーだった
最後の一歩手前まで
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あてのない学堂で繰り広げられる喜劇を
悲劇と呼ぶのはむしろ無学で
美味しいオリーブを分け合ったことのある人なら
もう少し寝かせておこうかと
大人な提案をする
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