拒絶への帰郷




帰らなければならない

私を拒絶する場所へ

フェンスの前の砂場

あるか分からぬ地雷原

終着駅から歩いて行ける虐殺地帯

私を捕えた少年兵の

理解を含んだ優しい目

君は大丈夫だよ IDがあるから

問われぬ私のアイデンティティ

ID id oh I do ID id oh I do

許してくれよサラウェイド

タイヤを風下に向かって燃やすお前を

その時に哀れんでやれなかったこと

そんな営みとあのミントティーが

同居しちゃいけないってこと

教えてやれなかった私を

許すことなく拒絶しろ

不毛の砂漠に敷かれた豊穣の民々

神話の時代から続いて伸びる荘厳の壁

代わりに私が崩してみせる

その時にはまたベッドを貸して

分厚い毛布に潜らせて

私の靴紐を結んで 帰らせて

異郷のスパイスの香る

おはようの終わりに













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