土を食む



海を上り土から離れ

雨をも裏切った無知の種族の

目も眩むような世代の繰り返しの末に生まれた有罪の私は

言葉と呼ばれる聖書を掲げて空をも遮る前に

庭の軒先から少し離れて

無花果の下の黒い土を食んでいる







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