白状



首筋から上、特に口蓋から上にある頭部の全体が、鉄や鉛、しかもどこか渦巻いているような鉄と鉛の感覚がする。絶対的な異物感というか。少なくとも7年前、いつからかずっとこうだ。勿論常時24時間ではないが実感としてはずっと。

この身体感覚自体には意味がないことは分かってる。まるで意味も価値もないし、というかそういうものらの全てが煮詰められて凝固したもののような気がする。石のような電気はエネルギーとして絶対に使えないでしょ。破綻した比喩だよ。

塗り固められた確信が渦巻いていて、主には額というか眉間、時には頭頂部から膿のように噴出していく気配がある。本当に意味がない。この極端な確信はこの、絶対的な異物感の表現の一つだろう。

まるで意味のないこの白状に意図があるとすれば、この身体感覚を、これまた価値のない自己愛を濾過した形で咀嚼できている人がいれば、どうすればいいか教えて欲しい。どうしていいか教えたりしたら殺してやる。この気分は本当。どうしようもないのにどうにもできるしどうにもなれて、本当に全てがどうでもいい。

情報でしかない感覚世界を粘土のように造形できないのは何でだ。この色をあの色に見れないのは何故だ。いつから誰との間に慣性が働いているんだ。いつかから誰かとの間に生まれた慣性こそが私であり貴方であるとしたら、私たちはこれからどうすればいいんだ。そのことを知ってしまっている場合は特に。それは何を知っているというんだ?

教えてくれよ 口を開けたら殺すぞ

このような記述には意味がない

作品や体系、祝祭でなきゃさあ

まるで丸ごと意味がない

誰かこいつを溶かしてくれ。俺がそうしようと。体を使ってな。言葉じゃねえよ。だから目を瞑ってんの。これこれ全部、流すか吐き出すかしてやるよ。内容はねえよ。つけても意味ないから。そのまま出さなきゃそれこそ意味ないから。無意味をてらてら露出させるの。無色透明だよ。人称なんてねえよ。誰でもないから。

誰かは知らないけど絶対に許さない

でも私は被虐者じゃない

これは被虐者意識じゃない

無色透明の運命みたい

フィヨルドくらいの決定論

少し溶けてきた から眠ります

多分なんか出るさ





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