drain brain drain

音楽だけが攫う感情がある　その源にアクセスしたい　踊っている内に辿り着けるあの場所　音楽が運動と化したあの時　私は君に質問したよね　ずっと昔に君が私に質問したこと　その意味を知って欲しくて　迫り来るビートが訪ねてくる　全然違う次元から尋ねてきやがる　いつから始まっていたのかこの仕組みは　抜け出すこと終わらせること叶わない　どこまで行けばそれで満足　纏まりはいつ誰がつける予定です　境界線を引いたその瞬間から　多分始まっていたこの押し問答　土俵は見えないところに仕舞われていて　今も手探りで囁き掛ける　踏み越えること自体は楽ですよ　帰る家もあります　でも安息がそのままであることは約束されません　モンゴルに降り落ちた神様が御高説垂れてきやがる　いつから始まっていたのかこの筋書きは　笑っておくれダーリン　この蜂蜜はしょっぱいんだ　なぜって蜂が汲んできたのは海水だから　蜂が還ろうとした海だから　魔法のように溶けるかなあ

それは　忘れてはならない　普通の物語でした　在るべきものがその時そこに　在りはしなかったのです　そのことの感情を誰かが　最も深く繊細に　正確に感じ取れる誰かが　感じそして引き受け　その身と時間を捧げなくてはならなかったのです　在るべきものがその時そこに　無かった　あなたの感情だけがその穴を埋め合わせることができた　そんな顛末は絶対に予定されていました　あなただけが予想できていました　なのであなたは選ばれました　むしろ　あなたはこのことの予感であり予期　予想として在ったのです　神殿のような事の顛末の前に　あなたは全てを誓いそして跪いていました　傅いていました　ドレイン　ドレイン　ブレイン　あなたは特別な物語を語り始めました　思い出すべきところを思い出していなかったから　そうする必要があったし　その他にやりようもなかったのです　でも　それはほんとは普通の物語でした　忘れてはならないだけの

ドレイン　ブレイン　ドレイン　いい旅を　音楽だけが攫う感情がある　普通の濃淡を弁えた神曲　誰も死なない戦争　何も変わらないと感じられるほど　鮮やかに全てを変えた革命　予期しない停滞を打ち破った惑星　飛来する避雷針　を空中にて撃滅した大きな雷　音の連続が紡ぐ無理解　ブレイン　ドレイン　ドレイン　踊ってる内に辿り着けるあの場所　想念が音楽に帰るあの時　何よりも触れることであったこと　そんなことを思い出す　今度は音にも色にも触れてみよう　だってずっとそうしてきたから　この音の連なりは前に聴いたな　違う触れたんだな　思い出したよ　そのこと