群れと言語 : 戒め



手に触れず目に見えないものに、出逢ったり、手に触れず目に見えないものを、扱いたいと思うなら、群れと言語とは、適切な距離感を保たなければならない

離れ過ぎれば lost する

存在も目的も

近付き過ぎても lost する

方向と感覚を

群れとの距離感を保たなければならないのは、一人分の輪郭で充分に、風や流れを体感するためであり、一方でその輪郭を、緩やかに保つためでもある


人間であるために

人の間に居なくてもいいが

隣には居ること 隣人であること

言語との距離感を保たなければならないのは、言語以前にある様々な level での感覚を、新鮮に柔らかに保つためであり、それは翻って随時に的確な言語使用を可能にする


言語はそれ以前によって

生み出されることを忘れない

蓋は優しく被せること

残しながら殺さないため


     ***


これら完全に自戒

もしも貴方が山里の麓に

木こりとして在るならば

耕され切った街に居る私は

そのことに安心を覚えながら

素晴らしい距離感でここで踊るよ




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