たより



あの時はただ悲しくってさ 怒りはむしろないくらい

海に喩えるならさざなみになぎ

そのずっと下を太い潮の流れが渦巻いて

火口のように頃合いを見てた

つまりその時が来たのさ

あれからは全部ゼロのように新しく組み直して

いちにいさんし ごおろくしちはち

一切皆苦 色即是空

誰かが言おうが何も知らない

手触りからさあ確かめようか

頓首




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