クレータレータ




火星のクレータみてえな

大きな穴が空いていた

俺はそいつを生命のスープで満たすか

超合金の液体で 埋め固めることを決意した

だから気付いたのはずっと後

底まで降りて寝転んで

空を見上げればいいことに

そこはそのための場であることに

だなんて言いつつ馬鹿らしく

外注業者にセメントで埋めさせた

今はゲートボールパークになってる

くらいの気軽さもいいよね

だなんて呟き釜に火を焚き

スープをグラグラ煮詰め続ける

穴は今も底にある









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