托鉢協奏曲
リリリンがララランに聞こえる
托鉢僧が差し出す椀の
底を打ったコインの音の
後に広がる鈴の音 いや鐘だろうか
人々の雑踏が森の奥の
囁きのように聞こえる
音音音 音の奥行きが広がっていき
その向こうであの坊主が
こちらを見て笑っている
微笑みは読経より強い常
あらゆるプログラムに先行する人々の歩み
新宿駅西口の半地下で
私は都市にコンチェルトを聞いた
ae
リリリンがララランに聞こえる
托鉢僧が差し出す椀の
底を打ったコインの音の
後に広がる鈴の音 いや鐘だろうか
人々の雑踏が森の奥の
囁きのように聞こえる
音音音 音の奥行きが広がっていき
その向こうであの坊主が
こちらを見て笑っている
微笑みは読経より強い常
あらゆるプログラムに先行する人々の歩み
新宿駅西口の半地下で
私は都市にコンチェルトを聞いた
ae