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ラリラリミクス




祝福されない生命は生まれてはならない 生命は祝福されなければならない そうと知らずに そうと知ることもなく だなんて言っちゃって大丈夫ですかあ だなんて今日は梯子を外さずマジ踊りしてもいいかなあ 予測通りに予定外 ケミカルだらけの糠床でな ナスビを漬けても気味悪い 撒いたものなら誰かがいつか引き受ける 乳酸菌をアテにして高級糠床食べたらね 見知らぬケミカルに粘膜をやられちまった 俺は産業廃棄物を廃棄している 文明最終廃棄物としてな

初めに言葉ありきじゃねえよ 初めに事はあるんだ禿げちょろびん 俺はお前の正体を知ってる 何故って19の時にポーランド行ったかんな 人が無意味かつ大規模に息絶えるはいつも煉瓦コンクリの上だから見に行ったんだ収容所 コツンコツン この音調には踝までのブーツが似合う これみよがしに散らばる骨片 溶かされ合わされ金塊と化した金歯は陳列棚で価値発揮 鎮魂ランプは野晒しで吊り下げられる 忘れられないためにこそ鉄条網を張り替え続けていきましょう 錆びたフェンスの上のピカピカのそれに触れてみたらばちゃんとちゃんと痛いけど この接触は歴史のいつからどこに触れたと言いますか 時のモザイクをペネトレート 意志によって死姦する記憶 でも仕様がないよね 繰り返したくないもの 何を

同じく19 ベトナムを国鉄縦断したりもしたけど 主には外の方のモンゴルを歩いたよ 初めて見ました本物の大地を 本当になんにも引かれてないし敷かれてない 剥き出しの岩を風が削り取って砂に帰すだけの風景 犬も俺も馬と一緒に走りたくなっちまう情景 もち外モンゴルから内モンゴルを遠巻きに眺めました 間のモンゴル行ったことある人いたら教えてください 一緒に内モンゴルを押し潰しましょう あなたがいれば僕にはそれが必ずできる 中華を攻め攻め浸透圧で押し切りたいが 後追いフランス人部隊がゲルに押し入り 羊の骨のサイコロを取り上げてモノポリーを始めました

ベトナムは雑然とした雑林に雑踏が生きてる

どうしてか深呼吸できた喋る必要が無いから

20歳にはイスラエルを間借りして 長い時間をイエルサレムで過ごした 嘆きの壁で昼寝した 聖墳墓教会であくびした 聖墳墓教会って和訳したやつ鼻息荒そうだよな 悲しみの道を笑いながら素通りした 何せ当時と時間が違うからな 過ぎ去った波には乗れない正直なサーファーさファーザー 悪いけど昇天教会にある足跡を見下ろしもしてパシャリとそこだけ写真に撮ったよ 撮影料の7シェケルをトルコ人に支払って あいつあそこにいたけどあれでよかったん 帰る時に70シェケル握らせたら怒りを露わに混乱された なぜ恵みを手にしない お前が最初に手にしたのはなんだ 一つ一つが関係の無い粗熱なんだここは 当時のライヴ感も無いのに

なあ愛すべき禿げちょろびん 事がまずあるんだよ言葉でもお前でもない そりゃあワルシャワだろうとクラクフだろうと テラビブだろうとイエルサレム ベッツにレヘムだろうとさ 間違うちゃうよな仕様がないよ 煉瓦敷くしかねえだろいちいちを意識して計画したその上に満ち満ち 砂漠や不毛に煉瓦を漆喰で埋めた街 上から下まで底から天まで 意識の支えと意志の抑圧の狭間ギリギリギシギシ均衡を保つ 顔に青筋作っちゃって まずはワカメでも食べてドラえもん帽子を脱いでくれ 聖なる香油を垂らしてあげよう 砂漠に鍛えられた湿潤の血潮を お前の好きそうな表現だろう 


いいよ

初めに息継ぎをしようか

それから飛び込むんだ

自分で設けた崖の端から

大丈夫だよ元は海だから


煉瓦に漆喰も元は土だが意志という火を入れすぎたよな 何もその上じゃ腐んねえからゴミ回収が必要 金属メッキのトラックとチタン製焼却工場の論理的インフラシステム そこまでがお前でありお前という言語 こちとらちょっとは土に生まれて 小さい頃から糠床混ぜ混ぜ生きて来てんさ だから完全には同意できない 初めに言葉ありきなんて お前らの言う街の緑って噴水の公園だもん 俺の生まれたところじゃない もうそうなってるけど 始めにあるのは事だよ 言葉と言うのは自由だけれど 煉瓦で圧死 漆喰に窒息するならどうぞどうぞ独りでどうぞ 空気穴を開けるくらいなら最初から土に置いておいて欲しいと思います

ライヴを生めない生命は消え失せてくれ どうせ誰も覚えないし忘れ去る グルーヴを分かち合うグループとしてありたいんだ種族は 縦横無尽の煉瓦と彼方此方の漆喰に 波を絶たれて息止め競争しているならば 檻となった壁の狭間に俺が上から海を注ごう 上空からまさに軟酥黄卵の法みたいに 翻訳自由でミクロナイズしたノアの洪水をどうぞいつまでも楽しんでくれマゾ野郎 マニアックなリザレクションはもうさせない 白鳩の訪れはない 飛んでいくためのスペースがない お前がそれを失った お前のとこから本物のオリーヴは失われたんだ ずっと昔 二千年前の頃よりずっと前から 何故ってお前は土に煉瓦を敷き詰めて 見えない命をゆっくりゆっくり殺したからだ

手を取って壊れゆく自然と文明の間で

時と土と人がダンスしてる

灼熱みたいな煉瓦の上で

タップダンスしてるだけかもしらん

息つくようなその煉獄でさ

疲れたら飲ませてやるよ漆喰のドリンク

ここで場面転調 からの意味深長な楽観論

のためにもまずは一時の沈黙

ほら コトコト音がするから










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