触れられぬ、柔らかな





問われない 問がある

触れられぬ 柔らかな

言葉の光に照らされることがなかった

その問は

未明の闇に微睡んだままでいる

生まれ出ることのないお前の娘の

限りない幼少期のように眠っている

彼女に言葉の剣を刺してみようか

生きることの傷跡を残してやろうか

叫ぶ口を塞いで注ぎ込んでやろうか

生きることを知る者のみが知ること

失い 失われ 失うことの力

されど続いていくこと 驚き

なあ もう起きる時間だ

そいつを女にしよう

古い世界を喰らい尽くして

新しい世界を産めるくらいの











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