淡紅藤

しらない



にゃんにゃんは白猫

目やにで茶色い老猫

いつか軒先にやってきて

そこでメシくって帰ってく

夏休み僕ら湖で遊んでるあいだ

どっかの軒先でやっぱりメシくって帰ってた

急いで帰るとポストで寝てて

なんだこいつにも愛着があったのかと

嬉しくて眺めた

ある日ひまわりおじさんについてくのを見たけど

その先はしらない

おじさんの後か先か

いつ死んだのかしらない




ae