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朝 窓を開ければ広がる 海 水平線を越えるまで 空 光の旅の終わりまで 潮と風 永遠を下…
春 素朴と清潔さをもって自由 夏 熱と痛みに輪郭を与えられ 秋 風に生命が緩んでしまった…
人生は素晴らしい 荒削りで馬鹿らしい レオナルドの彫刻のよう 胡蝶の夢の蝶のよう でかく…
風が パレスチナに降り モンゴルを吹き 私の身体を押す 振り返れば砂 海を渡った砂 食い…
何かがおかしいと 思ってきました それが何で どうおかしいのかということを ここではない…
自明性が 全ての自明性が失われたとき わたしが 世界は奇跡のパズルではないと気づいたとき…
ゴッホが切り落とした耳を ゴーギャンは食べ忘れた キリストが磔にされた時 癩者は背中を掻いていた ハムラビが頭を抱えたって シャマシュはずっと無視してた そもそも 南極にはある土が 北極には無い 後ろを振り返った時に在るものが 前を振り向けば無くなっている これは我儘でしょうか それとも理性でしょうか
父が 触ってごらんと言う 祖父の額は瓶のように冷やされていて 父は そのことを知っていた…
誰かと美味いものを分け合い、それを喜ぶことは、人間の生の大きな目的になると思っています…
低い崖の断面に剥き出した根と、その幹を拠り所として、一つの完成体が晒されていました。夜…
一日に一体 人類は何歩 歩いているの 一日に一体 大洋は何度 波を打つの 私の歩みと海の…
オアシス求めるアトム 終わりを目指すグライダー アテナイに死ぬソクラテス アラビアのキャ…
海辺で巻貝を拾った さらさら口から砂がこぼれた そうか私は砂を掬ったのだ 耳元に貝をそっ…