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【撮影試験】Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM

RFのマクロレンズの1つであるRF35mm F1.8 MACRO IS STM。
試し撮りをした結果をご紹介します!

レンズの紹介はこちらから。


ボケ・シャープチェック

F1.8(開放)
F2.2
F2.8
F4
F5.6
F8
F11

開放のF1.8は全体に柔らかい描写ではあるものの、ピントの合っている箇所はRF50mmで撮影したものよりシャープであった。F2.8でシャープ感が強まってきたので、シャープになるのはF2.5辺りからと言えそう。F8以降から一番シャープに写る。
ボケを強調させるなら開放~F2.5、カリッとした写りならF8以降がおすすめだろう。


夜間撮影

レンズ補正適用なし

F1.8(開放)
F2.2
F2.8
F4
F5.6
F8
F11


レンズ補正適用あり

F1.8(開放)
F2.2
F2.8
F4
F5.6
F8
F11

夜間撮影はレンズ補正なしとありで比較。
なしの場合は開放~F2.8までパープルフリンジが発生するが、段々絞っていくと気にならなくなる。ありの場合はなしと比較するとパープルフリンジは抑えられているものの、F1.8で多少出る程度。
なしとありでここまで写りが違うので、レンズ補正が如何に重要なのかが実感出来た。


接写(クローズアップ撮影)

こちらのレンズは「MACRO」を銘打っているが、実際は0.5倍のハーフマクロレンズとなる。
それでも17cmまで近寄れるので、このような接写や花の撮影にはもってこいと言えるだろう。EOS Rシリーズは1.6倍クロップが使用出来るので、こちらを利用すれば疑似的に等倍またはクオーターマクロと言えるような撮影も出来る。


気になる点

RF50mmと同じく、開放F値付近では周辺光量低下が発生しやすい。気になる場合は絞るまたはRAW現像、またはカメラ側のレンズ補正機能をONにしよう。
また、開放F値付近ではパープルフリンジが比較的出やすいので、気になる場合はF2.8以降での撮影が最適。

開放F値付近では周辺光量低下が発生しやすい(F1.8)※レンズ補正なし
開放付近で発生するパープルフリンジ(F1.8)※レンズ補正なし
レンズ補正をかけるとパープルフリンジはなくなる。
ただし、F1.8では多少発生する


感想

RFの単焦点レンズとしては全体的に写りが良好と言える。
ハーフマクロとして使っても良し、普通の単焦点レンズとして使っても良し、単焦点と言っておきながらスナップだろうがマクロだろうが何でも来いのレンズと言えそう。
35mmは広角側ではあるが広角よりもやや望遠気味になるので、お散歩レンズとして使っても問題はない。小型のEOS RPへ取り付ければあっという間に軽量なフルサイズミラーレス機が出来てしまう。
気軽に持ち運べるレンズとして常備しておいても良いし、常時付けっぱなしにしても良い。
EOS Rシリーズ標準装備の「1.6倍クロップ」を使用すると35mm換算で56mm相当となり、RF50mmより望遠寄りのレンズに変わる。本文内で「等倍またはクオーターマクロと言えるような撮影も出来る」と紹介したが、まさにその様な面白い撮影があっという間に出来てしまう。使い方や撮影者の腕次第で面白い写真が出来るので是非試してもらいたい。

広角レンズが多いスマートフォンのカメラより画角は狭くなってしまうものの、スマホ感覚で使うのも「あり」。スマートフォンと比較すると装備は大きくなってしまうが、単焦点レンズが多いスマートフォンのカメラに慣れている方もすんなり受け入れられそう。


撮影機材:EOS RP
※全てJPEG撮って出しのものを使用しています

【お詫びと訂正】
初回掲出時、「気になる点」の項目にて「口径食が発生しやすい」と表記しておりましたが、「周辺光量低下ではないか」とのコメントを頂戴しました。
改めてこちらでも確認したところ、口径食と周辺光量低下は全くの別物であるとの事でした。誤解を与える表現を用いてしまい大変申し訳ございません。お詫びして訂正いたします。

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