最近感じたこととトーベ・ヤンソンの言葉たち:なくしたものはもう一度、よい出来事は何度でも
20代の頃は怒りっぽい性格でしたが、最近は負の感情を不要に抱きたくない、と思っています。もちろん、時には怒ることも必要ですが、それは本当に必要な時、「ここぞ」という時だけにしたいです。
そんなことを考えていたら、トーベ・ヤンソンの短編「嵐」(1971年)を思い出しました。
夜中の嵐を1人部屋で過ごす女性を描く、非常に短い作品です。作品の終盤で、嵐が吹き込んでめちゃくちゃになった部屋で誰かと電話で話します。描かれる視点は主人公側のみで、電話の相手が話した内容はわからない書き