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ムーミンの本に関すること

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2021年5月の記事一覧

【原書講読感想】『ムーミン谷の仲間たち』「目に見えない子(Berättelsen om det osynliga barnet)」①

半年くらい前の話になりますが、スウェーデン語のグループレッスンで私ともう一人の受講者の方がそれぞれ読みたいスウェーデン語の本を少しずつ講読することになりました。 一緒にレッスンを受けている方は、アストリッド・リンドグレーンの『やかまし村の春・夏・秋・冬(Mer Om Oss Barn I Bullerbyn)』から、「やかまし村のクリスマス(Hur Vi Firar Jul Bullerbyn)」を選びました。冬に読み始めたので、私もクリスマスの準備をしている気持ちになりま

ムーミンが私を魅了し続けてやまないことに、なんだか悩んでしまっている。

先週、「トーベ・ヤンソンがムーミンだけじゃないのはわかっているけど、卒論も修論もムーミンになった話」と題しての研究テーマがムーミンであり続けている経緯を振り返りました。 今週も、相変わらずトーベ・ヤンソンの本と私との関係をぐるぐる考える時間を過ごしていました。 以前、「ムーミンを研究対象に始めたきっかけ」を書きました。『ムーミン谷の仲間たち』を読み、私にとっては片手間で向きあえるような作品群ではないことに気が付いて、卒論で扱うことにしました。 そして先週書いた通り、大学

トーベ・ヤンソンがムーミンだけじゃないのはわかっているけど、卒論も修論もムーミンになった話

※日本語がおかしいところを修正しました(2021/5/3) トーベ・ヤンソンはムーミンの小説を書き、挿絵を描き、連載漫画を描き、舞台なども手掛けました。トーベ・ヤンソンといえばムーミンですが、絵画や壁画など画家としても活躍し(彼女は自分自身を画家と称しました)、ムーミン以外の小説も書いています。 私の研究は「トーベ・ヤンソンの研究」だったはずだけど、卒論も修論もムーミンじゃない…???唐突に自分で自分のことがわからなくなったので、経緯を整理してみたいと思います。 卒論も