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ヒント|ライティング

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ライティングのヒントの詰め合わせです。 【参考記事】 竹村俊助さん
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#コラム

自由に書くために「自意識」を捨てよう

 深津さんがこんなツイートをしていました。  まったく同感です。  素直に、正直に、好きなものを好きと言う。情熱的に、飾らずに、すっぴんの文章を書く。下手でもいい、メッセージ性もなくていい。とにかく楽しく書けばいいのです。  もちろん商業出版やお金をもらう文章であれば、ノウハウを入れたり、お役立ち要素を入れるなどの工夫がいるかもしれません。でも、noteなどのブログは楽しむことがいちばん。自由に素直に書く。そして、それが実は読んでいる人にとっても「おもしろい」文章のはず

これからの書き手には「国語力」よりも「感情力」が必要だ

 学校の国語の授業で、こんな問題を解かされたことがあるだろう。 「下線部のときの主人公の気持ちを書きなさい」  おもしろくもない小説を読まされて、主人公が思っていることを書かされる。そこで先生が用意したものと違う気持ちを書いてしまえば「✕」だ。主人公の気持ちには「答え」があって、それに合わせないといけない。  ぼくらが国語の授業で習ってきたのは、こうして相手の気持ちを汲みとり、空気を読み、他人に合わせることだった。自分がどう思うかは関係ない。とにかく先生の用意している「

「文章が書けない」ときの3つの傾向と対策

 書けない!  記事が書けない! ブログが書けない!! 書きたいのに、なーんにも書けない!!!  そんなことは普通の人なら誰にだってあるでしょう。1行書いては消し、2行書いては1行消し……そんなことをしているうちに、ついにはイヤになってしまいます。  そこで「書けない」ときに、あなたのなかで何が起きているのか。その傾向と対策を整理してみました。 ①書くことが自分の中に溜まっていない「毎日ブログを書こうと思ってたのに書けない!」「仕事で記事を書かないといけないのに文章が

一気に読ませる文章を書くための7つのポイント

「週刊文春」は、毎週買っている。  真っ先に読むのが、林真理子さんのコラム「夜ふけのなわとび」だ。時事ニュースに絡めた話や林さんの近況などが書かれているのだが、これがおもしろい。  なんてことのない文章のように見えて、一気に読ませてしまう魔力を持っている。他の人のコラムもいろいろあるが、林さんのだけは途中で飽きるようなことはまずない。  そのおもしろさのポイントを僭越ながら分析してみた。 ①体重を乗せて感情で書く まずなにより、林さんのコラムは「感情」が乗っている。そ

文章を書くのが苦手な人は「濃縮還元ジュース」のように書こう

 考えたこと、思ったことをパッと文章にできる人がいます。「あっ、これ書こう!」と思ったら2秒後にはPCに向かって書き始められる。そういう人は15分や30分ほどで一本の記事を書き上げることができます。  ぼくはそういう芸当ができません。思っていること、考えていることを文章化しようとしてもうまくいかないのです。  それは、思考がまとまっていなかったり、考えすぎたりするからでしょう。「どう見られるだろう……」という自意識が邪魔することもあります。1行進んでは1行消し……そうこう

売りたいならパッケージに「成分」と「効能」を明記せよ

 売れる本をつくるときに大切なのは、その「顔」である「表紙(カバー)」をどうするか、です。ブックデザインはもちろん、タイトルや帯のコピーをどう魅力的なものにするか。多くの編集者が頭を悩ませるところです。  表紙(カバー)で伝えるべきことは大きく2つです。  ひとつは「何が書いてあるのか」。当たり前ですが「この本には何が書いてあるのか」がわからないとお客さんは安心して買えません。「マッキンゼーのコンサルタントが教える英語の本」とか「注目の起業家が語るこれからの働き方」とか。